レッドブル F1ベルギーGPに向けてRB21に5つの大型アップグレードを投入

今回のアップグレードは、直近のフロア改良に続くもので、複数の重要エリアに渡っている。対象となったのは、フロントウイング、サイドポッドのインレット、エンジンカバーなどだ。
フロントウイング
第1および第2エレメントのキャンバーと迎角(インシデンス)が変更され、それに伴い他のフラップもボディワーク規定に適合するよう調整された。
これにより、最初の2つのエレメントにおける圧力分布を見直し、ダウンフォースの増加を狙っている。

サイドポッドインレット
エンジン冷却が重要となるサーキットへの対応として、従来2つに分かれていたインレットを1つに統合。さらに上部開口部を拡大している。

エンジンカバー
サイドポッドインレットの変更に伴い、トップボディワークの分割ラインが変わったため、エンジンカバーも空力的に整合させて再設計された。これにより、フロアへの空気の流れとの連携が強化されている。
加えて、リアサスペンションのシュラウド(覆い)も新たなボディ形状に適応するように変更された。

フロントサスペンション
インボード側のフェアリングにキャンバーが追加され、新型サイドポッドインレットに必要な圧力供給を助ける設計となっている。

ブレーキダクトボディワーク
リアホイール周辺のロアカスケード(下層の空力構造)にわずかな変更が加えられた。より大きなキャンバーが付与され、エンドプレートにはトレーリングエッジのトリムが施されており、追加のダウンフォース生成が狙いとされている。

ちなみに、F1ベルギーGPでこのアップグレードが投入されるのはマックス・フェルスタッペンのみ。角田裕毅は、本人曰く「2ステップ遅れたパッケージ」を走らせる。
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