ピアストリ F1英GPのSC下の急ブレーキ騒動後にFIAと協議「基準は明確化」
オスカー・ピアストリとマクラーレンは、F1イギリスGPのセーフティカー(SC)中の急ブレーキによる物議を受け、FIAと協議を行ったことを明かした。

この一件では、SC先導中にピアストリが急ブレーキをかけたとしてタイムペナルティを受け、シルバーストンでの初勝利のチャンスを逃す形となった。これにより後続のマックス・フェルスタッペンは回避行動を強いられ、スチュワードはレッドブルの主張を支持。

判定に納得のいかない様子のピアストリだったが、当時はパルクフェルメで感情を抑え、批判は控えていた。

2週間のインターバルを経て迎えたベルギーGPの週末、ピアストリはFIAとの話し合いの内容を明かした。

「レース後、チームと一緒に全体を見直した。お互いに多くの学びがあったと思う」とピアストリは語る。

「自分なりの思いはあるけど、もう過去のことだし気持ちは切り替えている」

「今回の動きは、僕自身も含めて過去に他のドライバーも全く同じような形でやっていた。でも、それが今後はペナルティの対象になるということなら、それを理解した上で対応していく」

オスカー・ピアストリ (マクラーレン)

カナダGPでも似たようなケースが発生しており、フェルスタッペンはSCリスタート時のジョージ・ラッセルの「予測不能なブレーキング」に苛立ちを見せたが、その際にはラッセル側が認められていた。今回のイギリスGPでの判断との違いを受け、FIAは状況の線引きを明確化する方針に舵を切ったとみられる。

ピアストリは、FIAとの協議によって「どこまでが許容されるのか」という基準が明確になったと語る。

「FIAと話し合いを持った。あの状況でどう対応すべきだったか、双方にとって学びがあったと思う」

「僕としては『次からはあそこまで強くブレーキを踏まなければいい』ってだけの話。今はその基準が明確になったから、対応も簡単だ」

ベルギーGPに向けて意気込みを問われると、ピアストリはスパが自身の「お気に入りのサーキット」だと語り、勝利への思いをこう語った。

「もちろんどこでも勝ちたいけど、ここは僕にとって特別な場所。初めて走った時からずっと気に入ってる」

「森に囲まれたロケーション、長いレイアウト、他にないような象徴的なコーナーの数々。セクター2のテクニカルな区間や、オーバーテイクのチャンスが多いストレートも含めて、全体的に非常にチャレンジングなサーキットなんだ」

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カテゴリー: F1 / オスカー・ピアストリ / マクラーレンF1チーム