ホンダ F1初勝利60周年記念プログラムを展開 マンセルがFW11でデモ走行

Goodwood Festival of Speed 2025では今年F1誕生75周年とモータースポーツ125周年の歴史を祝い“The Winning Formula–Champions and Challengers”をテーマに掲げている。その中でデモ走行を行う「FW11」は、1,500馬力を誇ったホンダ製1.5LV6ツインターボエンジン「RA166E」を搭載し、1986年に16戦中9勝を上げホンダF1として初めてコンストラクターズチャンピオンを獲得したマシン。その記念すべきマシンを、当時のドライバーであるマンセルがドライブするにあたり、Williams Heritage4の協力のもと、車体、エンジンに特別なメンテナンスを施しイベントに参加。また、このマシンは、8月に米国のカリフォルニア州で開催される自動車の祭典Monterey Car Week 2025でのデモ走行も予定している。
さらに、60周年の締めくくりとして、ホンダが初優勝した1965年10月24日のメキシコグランプリから60年後にあたる、2025年10月24日~26日に、当時と同じエルマノス・ロドリゲスサーキットで開催されるF1メキシコグランプリにて、初優勝を達成したマシン「ホンダ RA272」のデモ走行を実施することも決定した。
ホンダは、創業当初よりレースを人と技術の研鑽の場と位置づけ、F1に果敢に挑戦し幾多の勝利を重ねてきた。今後も、世界最高峰レース“F1”への挑戦を通じて、人と技術を磨き続けるとともに、世界中のモータースポーツファンの皆様やHondaファンの皆様に夢や感動をお届けしていく。
株式会社ホンダ・レーシング 代表取締役社長 渡辺康治のコメント
「グッドウッドでのFW11のデモ走行が決まり大変うれしく思います。今回、走行をお披露目するFW11は、ホンダF1に初の栄冠をもたらしたかけがえのない存在です。この特別なマシンをレストアした関係者の技術を称えるとともに、この走行の機会を与えてくださった皆様に感謝を申し上げます。そして、グッドウッドに加え、それ以降に計画している“Honda F1初勝利60周年”を記念した企画においても、ファンの皆様に楽しんでいただけるよう準備を進めていきます」

ホンダの主なF1活動
1964年-1968年
エンジン・車体を含めたオールHondaとして参戦
1965年
メキシコグランプリで初優勝
1983年-1992年
エンジンサプライヤーとして参戦
1986年
ウィリアムズ・ホンダとしてコンストラクターズチャンピオンを獲得
1987年
ウィリアムズ・ホンダとしてドライバーズチャンピオンとコンストラクターズチャンピオンのダブルタイトル獲得
1988年-1991年
マクラーレン・ホンダとして4年連続でドライバーズチャンピオンとコンストラクターズチャンピオンのダブルタイトル獲得
2000年-2005年
B・A・R ホンダとしてエンジン供給と車体の共同開発による参戦
2006年-2008年
エンジン・車体を含めたオールHondaとして参戦
2015年-2017年
パワーユニットサプライヤーとして参戦
マクラーレン・レーシングにパワーユニットを供給
2018年
スクーデリア・トロロッソにパワーユニット供給を開始
2019年
レッドブル・レーシングにパワーユニット供給を開始
2021年
レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン選手がドライバーズチャンピオン獲得
2021年をもってF1参戦を終了
2022年
レッドブル・パワートレインズへHRCが技術支援を開始。 レッドブル・レーシングとマックス・フェルスタッペン選手がコンストラクターズチャンピオンとドライバーズチャンピオンのダブルタイトル獲得
2023年
2026年からのF1再参戦を発表
コンストラクターズチャンピオンとドライバーズチャンピオンのダブルタイトルを2年連続で獲得
2024年
マックス・フェルスタッペン選手がドライバーズチャンピオン4連覇を達成
カテゴリー: F1 / ホンダF1