ホンダF1 「異例の形式のイモラは事前のシミュレーションが重要になる」と田辺豊治TD / F1エミリア・ロマーニャGP プレビュー
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2020年のF1世界選手権 第13戦 F1エミリア・ロマーニャGPへの意気込みを語った。

F1エミリア・ロマーニャGPの舞台は、14年ぶりのF1開催となるイタリアのイモラ・サーキット。ホンダF1は、前回開催の2006年サンマリノGPには、ジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロを擁して参戦。特に予選で印象的な走りを見せ、バトンが2番手、バリチェロが3番手を獲得した。

また、イモラの歴史について語るとき、アイルトン・セナに触れないわけにはいかんら。1994年のサンマリノGPは、予選日にローランド・ラッツェンバーガー、そして決勝でセナが亡くなるという悲劇の舞台となった。イモラは、ブラジルGPと同様に、偉大なF1ドライバーとして名を残すセナへの敬意を抱いて戦う場となる。

イタリアでのレースは今季3戦目となり、スクデーリア・アルファタウリにとって今季3度目のホームレースになる。最初のモンツァでは、劇的なレース展開でピエール・ガスリーが初優勝。続くムジェロでは、アレクサンダー・アルボンが3位で初表彰台となった。

「先日行われたポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキットでのレースに続き、今週末は今シーズン3回目となるイタリアでのレースに向かいます」と田辺豊治は」はコメント。

「今回レースが行われるイモラ・サーキットは、スクデーリア・アルファタウリ・ホンダのファクトリーがあるファエンツァとは目と鼻の先にあり、チームにとっては文字通り“ホーム”グランプリになります」

「イモラ・サーキットは長い歴史を持つ高速サーキットとして知られており、2006年までサンマリノGPの開催地としてカレンダーの定番でした。私も過去にレース、テストで幾度も訪れたことがあり、色々と思い出深いサーキットです」

「今週末はF1の歴史でも例のない2日間の開催フォーマットでグランプリが行われる予定で、土曜に90分の練習走行を1度行った後、午後に予選、日曜にレースと言う形式で週末が進みます」

「イモラにて現行ハイブリッドレギュレーションでのレースが初開催となると同時に、2日間フォーマットということで事前のシミュレーションが大切になります」

「忙しい週末になると予想しますが、今年これまで経験してきたことを活かして、短いプラクティスセッションに対応してきっちりと予選、レースに向けて最適化を進めようと考えています」

「先週のポルトガルGPではアストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手、スクデーリア・アルファタウリのガスリー選手が、持てる力を最大限に発揮していいレースを見せてくれました」

「今回は4台すべてが力強いレースをした上で、さらにいい成績を獲得できればと思っています」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1イタリアGP