Honda Racing THANKS DAY 2019、1万7500名が来場
栃木県のツインリンクもてぎで、毎年恒例のファン感謝イベント「Honda Racing THANKS DAY 2019」が開催された。当日は1万7500人が来場し、Hondaの世界選手権参戦60周年を記念したイベントなど、多彩なプログラムを披露が披露された。
12回目の開催となるHonda Racing THANKS DAYは、今年で世界選手権参戦開始から60周年を迎え、今日は頂点レースだけでなく、二輪・四輪ともに多様なカテゴリーのレースに参戦しているホンダが、モータースポーツファンの皆さまへの感謝を込めて贈るファン感謝祭。
イベントはパドックエリアも含めて入場無料で、普段のレースとは異なり、間近で新旧のレーシングマシンを見られるとあって、会場内はどこも盛況となった。
世界中のさまざまなカテゴリーに参戦するホンダならではのラインアップが揃い、F1、MotoGPといった世界最高峰のマシンに加え、インディカーやTCR車両、スーパーバイク世界選手権に世界耐久選手権、モトクロスやトライアルなど世界で戦うレーシングマシンが集結。さらには、日本国内で人気を誇るSUPER GTとスーパーフォーミュラのマシンも走行した。
また、ライダー、ドライバーも、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアト、インディ500ウイナーの佐藤琢磨、MotoGPで戦うカル・クラッチローと中上貴晶、さらにはF1とSUPER GTでチャンピオンを獲得したジェンソン・バトンに、WTCRでポイントリーダーを走るエステバン・グエリエリら、豪華な顔ぶれが集った。
ツインリンクもてぎの自然体験エリア「ハローウッズ」で行われたトライアルパフォーマンスを皮切りに、この日のプログラムがスタート。その次に行われた「Honda Racing Kart Cup」は、白熱の展開となった。二輪・四輪の選手がコンビを組み、ピットストップでドライバーを交代するルールで、SUPER GTドライバーの武藤英紀のチームメートとなったクラッチローが最終ラップで首位に立ち、そのまま勝利。2位には同じくSUPER GTドライバーの中嶋大祐と全日本ロードレースで活躍した高橋巧のペアが入り、3位にクビアトとトライアルの全日本チャンピオン小川友幸となった。
今季は7月のドイツGPで表彰台に登壇したダニール・クビアトは、レース後に「僕が他のみんなより重かったから負けたんだ!」とコメントし、会場を和ませた。
その後、ロードコースで行われた「Exciting GROM Cup」では、Honda Team AsiaからMoto3に参戦する小椋藍が優勝。2位には、F.C.C. TSR Honda Franceから世界耐久選手権に参戦するマイク・ディ・メリオ、3位にクラッチローが入ったが、3人の接戦でレースは大いに盛り上がった。
「SUPER GT Honda Grand Prix」と銘打って行われたエキシビションレースは、今季限りでSUPER GT参戦終了を発表したジェンソン・バトンのラストレースに。チーム・クニミツで2018年にチャンピオンを獲得したバトンと山本尚貴が有終の美を飾る勝利を収め、会場からはバトン選手への感謝の声援が送られた。
その後、プログラムはヒストリックマシンの走行へ移る。1988年、アイルトン・セナにF1チャンピオンをもたらしたマシン「McLaren Honda MP4/4」を佐藤琢磨がドライブし、クラッチローが1989年のエディー・ローソンのWGPチャンピオンマシン「NSR500」を駆る。約30年前のレジェンドマシンが走る姿に、会場は大きな拍手で沸いた。
イベント終了後、翌週末にブラジルでのレースを控えたダニール・クビアトは、今回の参加について「ここには、初期のF1カーから最新のマシンまで、ホンダのすべてが詰まっていて、素晴らしいですね。今日も、鈴鹿で受けたのと同じような大きな声援を送ってくれたように感じました。日本のファンの皆さんに感謝しています」とうれしそうに語った。
NSR500を駆って興奮気味のカル・クラッチローも「信じられないほど素晴らしい体験で、NSRに乗れて本当に光栄です。僕は子供の頃から、こうした500ccのマシンを見て育ってきました。こうしたバイクを見て、すごい迫力だなと思っていましたが、今日実際に乗ってその迫力を実感することができました。マシンは素晴らしかったのですが、1989年にはこれでレースをしていたなんて、想像がつきません」と幼い頃に見ていたマシンに乗れて大満足の様子だった。
そして、この日はMP4/4の走行のほか、インディカーやSUPER GTマシンなどをドライブし、さまざまなプログラムで活躍した佐藤琢磨は、このTHANKS DAYについてこう語った。
「ファンの皆さんにこうしたホンダの財産を見てもらえるのは素晴らしいことです。ライダー、ドライバーも、全員が心から楽しみ、またレースでは真剣に勝負していました。こうした形で、楽しい雰囲気でシーズンを締めくくれるのはいいことですし、ファンの皆さんへご声援への感謝を示す、最良の形だと思います」
また、ホンダ代表取締役社長の八郷隆弘も、ファンの皆さまへの感謝を込めてコメントした。
「ホンダが世界選手権へ参戦を開始した1959年に、私は生まれました。そのくらい長くの間、ホンダはレース活動を続けています。こうした二輪・四輪の活動を応援してくださるファンの皆さまへ、改めて感謝申し上げます」
カテゴリー: F1 / ホンダF1
12回目の開催となるHonda Racing THANKS DAYは、今年で世界選手権参戦開始から60周年を迎え、今日は頂点レースだけでなく、二輪・四輪ともに多様なカテゴリーのレースに参戦しているホンダが、モータースポーツファンの皆さまへの感謝を込めて贈るファン感謝祭。
イベントはパドックエリアも含めて入場無料で、普段のレースとは異なり、間近で新旧のレーシングマシンを見られるとあって、会場内はどこも盛況となった。
世界中のさまざまなカテゴリーに参戦するホンダならではのラインアップが揃い、F1、MotoGPといった世界最高峰のマシンに加え、インディカーやTCR車両、スーパーバイク世界選手権に世界耐久選手権、モトクロスやトライアルなど世界で戦うレーシングマシンが集結。さらには、日本国内で人気を誇るSUPER GTとスーパーフォーミュラのマシンも走行した。
また、ライダー、ドライバーも、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアト、インディ500ウイナーの佐藤琢磨、MotoGPで戦うカル・クラッチローと中上貴晶、さらにはF1とSUPER GTでチャンピオンを獲得したジェンソン・バトンに、WTCRでポイントリーダーを走るエステバン・グエリエリら、豪華な顔ぶれが集った。
ツインリンクもてぎの自然体験エリア「ハローウッズ」で行われたトライアルパフォーマンスを皮切りに、この日のプログラムがスタート。その次に行われた「Honda Racing Kart Cup」は、白熱の展開となった。二輪・四輪の選手がコンビを組み、ピットストップでドライバーを交代するルールで、SUPER GTドライバーの武藤英紀のチームメートとなったクラッチローが最終ラップで首位に立ち、そのまま勝利。2位には同じくSUPER GTドライバーの中嶋大祐と全日本ロードレースで活躍した高橋巧のペアが入り、3位にクビアトとトライアルの全日本チャンピオン小川友幸となった。
今季は7月のドイツGPで表彰台に登壇したダニール・クビアトは、レース後に「僕が他のみんなより重かったから負けたんだ!」とコメントし、会場を和ませた。
その後、ロードコースで行われた「Exciting GROM Cup」では、Honda Team AsiaからMoto3に参戦する小椋藍が優勝。2位には、F.C.C. TSR Honda Franceから世界耐久選手権に参戦するマイク・ディ・メリオ、3位にクラッチローが入ったが、3人の接戦でレースは大いに盛り上がった。
「SUPER GT Honda Grand Prix」と銘打って行われたエキシビションレースは、今季限りでSUPER GT参戦終了を発表したジェンソン・バトンのラストレースに。チーム・クニミツで2018年にチャンピオンを獲得したバトンと山本尚貴が有終の美を飾る勝利を収め、会場からはバトン選手への感謝の声援が送られた。
その後、プログラムはヒストリックマシンの走行へ移る。1988年、アイルトン・セナにF1チャンピオンをもたらしたマシン「McLaren Honda MP4/4」を佐藤琢磨がドライブし、クラッチローが1989年のエディー・ローソンのWGPチャンピオンマシン「NSR500」を駆る。約30年前のレジェンドマシンが走る姿に、会場は大きな拍手で沸いた。
イベント終了後、翌週末にブラジルでのレースを控えたダニール・クビアトは、今回の参加について「ここには、初期のF1カーから最新のマシンまで、ホンダのすべてが詰まっていて、素晴らしいですね。今日も、鈴鹿で受けたのと同じような大きな声援を送ってくれたように感じました。日本のファンの皆さんに感謝しています」とうれしそうに語った。
NSR500を駆って興奮気味のカル・クラッチローも「信じられないほど素晴らしい体験で、NSRに乗れて本当に光栄です。僕は子供の頃から、こうした500ccのマシンを見て育ってきました。こうしたバイクを見て、すごい迫力だなと思っていましたが、今日実際に乗ってその迫力を実感することができました。マシンは素晴らしかったのですが、1989年にはこれでレースをしていたなんて、想像がつきません」と幼い頃に見ていたマシンに乗れて大満足の様子だった。
そして、この日はMP4/4の走行のほか、インディカーやSUPER GTマシンなどをドライブし、さまざまなプログラムで活躍した佐藤琢磨は、このTHANKS DAYについてこう語った。
「ファンの皆さんにこうしたホンダの財産を見てもらえるのは素晴らしいことです。ライダー、ドライバーも、全員が心から楽しみ、またレースでは真剣に勝負していました。こうした形で、楽しい雰囲気でシーズンを締めくくれるのはいいことですし、ファンの皆さんへご声援への感謝を示す、最良の形だと思います」
また、ホンダ代表取締役社長の八郷隆弘も、ファンの皆さまへの感謝を込めてコメントした。
「ホンダが世界選手権へ参戦を開始した1959年に、私は生まれました。そのくらい長くの間、ホンダはレース活動を続けています。こうした二輪・四輪の活動を応援してくださるファンの皆さまへ、改めて感謝申し上げます」
カテゴリー: F1 / ホンダF1