ホンダ:F1中国GP 予選レポート
ホンダのF1エンジンを搭載するマシンがF1中国GPの予選に臨み、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、ピエール・ガスリーが3列目グリッドを獲得。トロロッソ・ホンダはアレクサンダー・アルボンが不出走となったものの、ダニール・クビアトがQ3へ僅差に迫る11番手で予選を終えた。
アレクサンダー・アルボンは、フリー走行P3の終盤で大きなクラッシュを喫し、チームは日曜の決勝へ向けてモノコック交換とマシンの再構築を決定。これにより、アルボンは予選不参加となった。
ダニール・クビアトは好調な走りを見せ、Q1を10番手で突破。Q2でも最終アタックまでトップ10以内につけていましたが、ライバルがわずか0.022秒上回るタイムをマークし、11番手でQ2を終えた。ただし、Q3に進出しなかったことで、決勝でのスタートタイヤを自由に選択できるメリットを得られる結果となった。
レッドブル・ホンダは、両選手ともにQ3へ進出。ピエール・ガスリーにとっては、今季初のQ3となった。マックス・フェルスタッペンも、Q3最初のアタックで4番手タイムをマークし、上位進出の可能性を見せていたが、両者ともに最後のアウトラップ時にトラフィックに巻き込まれてスローダウンせざるを得ず、そのままチェッカーフラッグを受ける形となったために2度目のアタックができないままQ3を終えた。
この結果、Q3で最初に出したタイムが最終結果となり、フェルスタッペンが5番手、ガスリーが6番手に。2台そろって3列目からのスタートとなる。なお、明日の決勝では、Q2での使用タイヤにより、フェルスタッペンがミディアム、ガスリーがソフトでのスタートとなる。
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日の予選は、Aston Martin Red Bull Racingの2台がQ3に進出し、フェルスタッペン選手が5番グリッド、ガスリー選手が6番グリッドを獲得しました。明日両選手がいいレースをしてくれるのを楽しみにしています。Red Bull Toro Rosso Hondaのクビアト選手は、0.022秒という僅差でQ3進出を逃してしまいましたが、スタート時のタイヤを選べる11番グリッドにつけたため、明日のレースではポイント獲得を期待します。アルボン選手については、FP3でのクラッシュにより、予選への出場がならず、明日はピットレーンからのスタートになります。ただ、彼に怪我がなかったことは幸いでした。ここ上海インターナショナル・サーキットでは、オーバーテイクのチャンスも多いですし、プラクティスでのマシンの仕上がりがよく速さはあるので、レースでは力強い走りを見せてくれると信じています。なお、クラッシュ時に搭載していたPUについては、すぐにHRD-Sakuraに返送し、各コンポーネントのダメージ状態の確認を行います」
マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
「Q3最後の走行時には、周りのマシンもアタック待ちで並んでいたので、僕も前方にいたフェラーリのマシンの後ろにとどまっていました。予選最後のアタックへ向けて準備を整えているときには、他のマシンのためを思うと、コース上で追い抜くような真似はすべきでないと思っています。ただ、今回はアタックラップ直前というところで自分がそのようなことをされる立場になってしまい、最後のアタックをすることができませんでした。結果5番手にはなりましたが、当然これには納得がいきませんし、最後のアタックをするチャンスを失いました。これは別の機会に他のドライバーにも起こりえますし、それによってそのドライバーが有利になることになるのですが、3番手をかけて戦っている最中にこういうことが起きて、腹立たしい思いです。Q3で最後のアタックができなければ、アタックに成功したライバルに上を行かれるのは当然ですし、それが実際に起こりました。もう起こってしまったことですしどうしようもないですが、これによって明日のレースはさらに面白くなるでしょう。僕らのレースペースはいいですし、優勝に届くほどかはまだ分かりませんが、表彰台を目指して戦うことはできるはずです」
ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
「F1ドライバーは世界で最高の仕事なので、何も文句を言うことはできません(笑)今日はとてもよかったと思います。まだマシンに苦しんでいますし、自分のドライビングに100%満足はできていませんが、6番手は今日望み得る中では最高の結果ではないでしょうか。まだ改善すべき部分はありますが、前戦よりもマシンの感触はよくなっています。課題も分かっていますし、そのために僕がすべきことも理解できています。今日はトップ5とは異なり、ソフトタイヤを使う戦略で臨みましたから、明日それがうまくいくことを願っています。ソフトタイヤのデグラデーションには苦しむと思いますが、ここでは何が起こるか分かりません。昨年はダニエル(リカルド)が予選6番手から優勝していますし、今日の予選でも最終アタック時に混乱が起きています。マックスはレースウイーク中ずっと速さがあるので、僕らはレースに向けて集中していかなければなりません。明日は全開でプッシュしてポイントを持ち帰れればと思います。スタートポジションはいいですし、明日に向けてワクワクしています」
アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
「FP3でかなり大きなクラッシュを喫してしまいました。身体は大丈夫ですが、あのようなミスをしてしまったことにがっかりしています。FP3の結果がよくても予選で同様にいくとは限りませんが、いい傾向ではありました。最終コーナーを抜けた先で人工芝のエリアにはみ出してしまいました。この箇所ではこういう走りになることは多くあり、通常はリカバリーできるのですが、スロットルを開けすぎました。コースの左側へスピンした方がまだよかったと思うのですが、右側に進んでウォールにクラッシュしてしまいました。明るい点に目を向ければ、FP2での走りがよく、レースペースも力強いので、明日に向けては希望を持ってます。簡単な戦いにならないことは分かっていますが、オーバーテイクできるだけのペースはあるので、ポイント獲得を目指します」
ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
「今回も予選は接戦で、僅差の中に複数のマシンがひしめく展開となったので、あと0.1秒速ければ2~3ポジション上にいけたと思います。今日は全力を尽くせたと思いますし、マシンの手ごたえもかなりよかったので、力強い走りは見せられたと思いますが、まだ伸びしろはあります。僕らにとっては今季最高の予選結果ですが、わずか100分の2秒差でQ3を逃したのは少し残念です。FP2での走りから、レースで戦えるマシンに仕上がっていますし、スタートポジションもいいので、明日はトップ10以内を目指してベストを尽くします」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1中国GP
アレクサンダー・アルボンは、フリー走行P3の終盤で大きなクラッシュを喫し、チームは日曜の決勝へ向けてモノコック交換とマシンの再構築を決定。これにより、アルボンは予選不参加となった。
ダニール・クビアトは好調な走りを見せ、Q1を10番手で突破。Q2でも最終アタックまでトップ10以内につけていましたが、ライバルがわずか0.022秒上回るタイムをマークし、11番手でQ2を終えた。ただし、Q3に進出しなかったことで、決勝でのスタートタイヤを自由に選択できるメリットを得られる結果となった。
レッドブル・ホンダは、両選手ともにQ3へ進出。ピエール・ガスリーにとっては、今季初のQ3となった。マックス・フェルスタッペンも、Q3最初のアタックで4番手タイムをマークし、上位進出の可能性を見せていたが、両者ともに最後のアウトラップ時にトラフィックに巻き込まれてスローダウンせざるを得ず、そのままチェッカーフラッグを受ける形となったために2度目のアタックができないままQ3を終えた。
この結果、Q3で最初に出したタイムが最終結果となり、フェルスタッペンが5番手、ガスリーが6番手に。2台そろって3列目からのスタートとなる。なお、明日の決勝では、Q2での使用タイヤにより、フェルスタッペンがミディアム、ガスリーがソフトでのスタートとなる。
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日の予選は、Aston Martin Red Bull Racingの2台がQ3に進出し、フェルスタッペン選手が5番グリッド、ガスリー選手が6番グリッドを獲得しました。明日両選手がいいレースをしてくれるのを楽しみにしています。Red Bull Toro Rosso Hondaのクビアト選手は、0.022秒という僅差でQ3進出を逃してしまいましたが、スタート時のタイヤを選べる11番グリッドにつけたため、明日のレースではポイント獲得を期待します。アルボン選手については、FP3でのクラッシュにより、予選への出場がならず、明日はピットレーンからのスタートになります。ただ、彼に怪我がなかったことは幸いでした。ここ上海インターナショナル・サーキットでは、オーバーテイクのチャンスも多いですし、プラクティスでのマシンの仕上がりがよく速さはあるので、レースでは力強い走りを見せてくれると信じています。なお、クラッシュ時に搭載していたPUについては、すぐにHRD-Sakuraに返送し、各コンポーネントのダメージ状態の確認を行います」
マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
「Q3最後の走行時には、周りのマシンもアタック待ちで並んでいたので、僕も前方にいたフェラーリのマシンの後ろにとどまっていました。予選最後のアタックへ向けて準備を整えているときには、他のマシンのためを思うと、コース上で追い抜くような真似はすべきでないと思っています。ただ、今回はアタックラップ直前というところで自分がそのようなことをされる立場になってしまい、最後のアタックをすることができませんでした。結果5番手にはなりましたが、当然これには納得がいきませんし、最後のアタックをするチャンスを失いました。これは別の機会に他のドライバーにも起こりえますし、それによってそのドライバーが有利になることになるのですが、3番手をかけて戦っている最中にこういうことが起きて、腹立たしい思いです。Q3で最後のアタックができなければ、アタックに成功したライバルに上を行かれるのは当然ですし、それが実際に起こりました。もう起こってしまったことですしどうしようもないですが、これによって明日のレースはさらに面白くなるでしょう。僕らのレースペースはいいですし、優勝に届くほどかはまだ分かりませんが、表彰台を目指して戦うことはできるはずです」
ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
「F1ドライバーは世界で最高の仕事なので、何も文句を言うことはできません(笑)今日はとてもよかったと思います。まだマシンに苦しんでいますし、自分のドライビングに100%満足はできていませんが、6番手は今日望み得る中では最高の結果ではないでしょうか。まだ改善すべき部分はありますが、前戦よりもマシンの感触はよくなっています。課題も分かっていますし、そのために僕がすべきことも理解できています。今日はトップ5とは異なり、ソフトタイヤを使う戦略で臨みましたから、明日それがうまくいくことを願っています。ソフトタイヤのデグラデーションには苦しむと思いますが、ここでは何が起こるか分かりません。昨年はダニエル(リカルド)が予選6番手から優勝していますし、今日の予選でも最終アタック時に混乱が起きています。マックスはレースウイーク中ずっと速さがあるので、僕らはレースに向けて集中していかなければなりません。明日は全開でプッシュしてポイントを持ち帰れればと思います。スタートポジションはいいですし、明日に向けてワクワクしています」
アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
「FP3でかなり大きなクラッシュを喫してしまいました。身体は大丈夫ですが、あのようなミスをしてしまったことにがっかりしています。FP3の結果がよくても予選で同様にいくとは限りませんが、いい傾向ではありました。最終コーナーを抜けた先で人工芝のエリアにはみ出してしまいました。この箇所ではこういう走りになることは多くあり、通常はリカバリーできるのですが、スロットルを開けすぎました。コースの左側へスピンした方がまだよかったと思うのですが、右側に進んでウォールにクラッシュしてしまいました。明るい点に目を向ければ、FP2での走りがよく、レースペースも力強いので、明日に向けては希望を持ってます。簡単な戦いにならないことは分かっていますが、オーバーテイクできるだけのペースはあるので、ポイント獲得を目指します」
ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
「今回も予選は接戦で、僅差の中に複数のマシンがひしめく展開となったので、あと0.1秒速ければ2~3ポジション上にいけたと思います。今日は全力を尽くせたと思いますし、マシンの手ごたえもかなりよかったので、力強い走りは見せられたと思いますが、まだ伸びしろはあります。僕らにとっては今季最高の予選結果ですが、わずか100分の2秒差でQ3を逃したのは少し残念です。FP2での走りから、レースで戦えるマシンに仕上がっていますし、スタートポジションもいいので、明日はトップ10以内を目指してベストを尽くします」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1中国GP