ホンダ F1
ホンダは、F1中国GPの決勝レースで、ルーベンス・バリチェロは11位、ジェンソン・バトンは16位だった。

スタート直後、バリチェロは1コーナーの混乱をうまく切り抜け、一気に10番手に上がる。バトンも3つ順位を上げて、15番手。バリチェロは周回ごとにタイムを更新しながら、10番手を快走。13番手に上がったバトンも、ペースは悪くない。

上位陣のピットインで8番手まで上がったバリチェロが、19周目に1回目のピットイン。16番手まで後退する。11番手を走っていたバトンも、22周目にピットへ。18番手で、コースに復帰する。マシン・バランスの良いハード側タイヤを履いた2台は、再び順位を上げていき、後半36周目には、バリチェロは10番手、バトンも14番手まで順位を戻した。

バリチェロは9番手まで上がった40周目、バトンは11番手だった43周目に2度目のピットイン。11番手、17番手に後退してしまうが、ソフト側のタイヤを履いた2台は、最後の追い込みを掛け、終盤49周目にヘイキ・コバライネン(マクラーレン)がリタイアし、バリチェロ11位、バトン16位で、チェッカーを受けた。

ルーベンス・バリチェロ (11位)
「僕たちのここ最近のレースより、今日はいいレースだった。しかし、ポイントが取れなかったのは残念だ。スタートと1周目はとてもよく、僕は3台を抜いて10番手に上がり、レース全体をアクセル全開で攻め、前をいくマシンと戦った。最終的な結果は11位で、マシンの能力を反映したものだったが、ポイントを取れなかったのが残念だとは言え、今あるパッケージからベストを引き出せたことに満足すべきだろう」

ジェンソン・バトン (16位)
「少なくとも、今日のレースはここ数戦よりエキサイティングだったし、スタートした後のヘアピンでスーティルや中嶋をオーバーテイクしたのは楽しかった。その後、マシンの扱いや、クルサードの後ろで長い間ひっかかってしまったことで苦戦した。最後のピットストップを終えてからは、オプション(ソフト側)タイヤを履き、前をさえぎるもののないスティントとなり、マシンのバランスも良くなっていた。だが、トラクションが非常に不足し、コーナーのエイペックスではアンダーステアが出ていた。全体としては、プライム(ハード側)タイヤでクリアラップを取ることができず、本当のペースを出せなかったので、もどかしいレースではあった」

ロス・ブロウン
「両マシンとも2ストップと、比較的アグレッシブな戦略をとっていた。これは、この週末の様子から、燃料を重く積んだ状態ではタイヤの扱いが難しいと考えてのことだった。ルーベンスは非常にいいスタートを切り、レースを通して彼のペースは良かった。1ポイントか2ポイントとることができれば良かったが、最近われわれより速かったクルマに、実力で勝負できたことにとても満足している。ジェンソンのレースは、序盤、1ストップ作戦をとっているデビッド・クルサードの後ろについてしまったことで影響を受けたが、後方からアグレッシブな作戦を取る際には、こういったリスクはつきものだ。マシンには特に新たな開発がなかったにもかからず、ここでは良い週末を送ることができた。チームもクルマも、非常にうまく働いている。ブラジルにも、新たに持ち込むものはないが、ここ中国と同じようによくマシンが機能し、あらゆる機会を最大限に活かし、シーズンが閉幕する前に最後のポイントを取りたい。インテルラゴスはチャレンジングで、当然、エキサイティングなレースになる。何が起こるかはわからない」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1中国GP