ルイス・ハミルトン F1イギリスGP表彰台も反省「自分のミスがすべてを難しくした」
ルイス・ハミルトンは2026年F1第9戦イギリスGPで3位表彰台を獲得した。しかし、母国シルバーストンでのレースを「最初から最後までうまくいかなかった」と振り返り、スタート手順違反やセットアップの判断ミスを悔やんだ。

その一方で、フェラーリの競争力については「予想を上回る速さだった」と評価し、今後のタイトル争いに向けて大きな手応えを口にした。

「最初から最後まで苦しいレースだった」
3番グリッドからスタートしたハミルトンは、スタート直後にアンドレア・キミ・アントネッリをかわして2番手へ浮上。しかし、シグナル消灯前にマシンを動かしたとして5秒タイムペナルティを科され、レースを難しくしてしまった。

「まずはシャルルにおめでとうと言いたい。今日の彼は本当に素晴らしかったし、勝利にふさわしい走りだった」

「僕のレースは最初から最後まで良くなかった。380戦以上戦ってきた中でも、スタート手順違反をしたことはほとんどない。でも今日はやってしまった。それにクルマのバランスにも最後まで苦しんだ」

セットアップ変更が裏目「大きなアンダーステアだった」
ハミルトンは苦戦の原因について、自身が選択したセットアップにもあったと明かした。

予選後、チームメイトのシャルル・ルクレールはフロントウイングを増やす方向へセットアップを変更したが、ハミルトンは逆にウイングを減らす判断を下した。

「シャルルは予選からフロントウイングを増やす方向へ変更した。一方で僕はウイングを減らしたんだ。その結果、レース序盤はものすごいアンダーステアに苦しんだ」

「最初のスティントの途中でデファレンシャルの調整をして少し改善したけど、その頃にはシャルルとのギャップは大きく開いてしまっていた。そのあと5秒ペナルティもあり、一つ悪いことが起きると、次々に重なってしまった」

また、スタート手順違反については「自分でも理由が分からない」と苦笑いを浮かべた。

「手が勝手に動いたんだ。本当に分からない。自分で動かそうと思ったわけじゃないし、『動け』と命令した覚えもない。でも、そういうことも起きる」


終盤の戦略「順位を失うとは思わなかった」
終盤、マックス・フェルスタッペンのクラッシュでセーフティカーが導入されると、フェラーリはハミルトンをピットへ呼び込み、新品ソフトタイヤを装着した。

しかし、メルセデスはジョージ・ラッセルをステイアウトさせたため、ハミルトンは2位から3位へ後退する結果となった。

「チームからピットインするよう言われたので従った。もちろん、あの時は順位を維持できると思っていた」

「もし『ピットに入れば順位を失う』と言われていたら、止まることはなかったと思う」

さらに、レース後には黄旗区間での走行について審議対象となった場面も振り返った。

「ちょうどマックスを抜いた直後で、ミラーばかり見ていた。ジョージが抜き返してくると思っていたからね。そのせいで黄旗を見落としてしまった。だから無線で『黄旗は出ていた?』と確認したんだ」

フェラーリの進歩に確かな手応え
悔しさを残しながらも、ハミルトンはフェラーリの戦闘力については大きな前進を感じていた。

「このサーキットでこれだけ速かったのは本当に素晴らしいことだ。正直、ここまで競争力があるとは思っていなかった」

「チームは本当に素晴らしい仕事をしている。ガレージのメカニックは毎回ピットストップを完璧に決めてくれるし、ファクトリーのスタッフも一貫したパフォーマンスを発揮できるよう懸命に働いてくれている。それが今年の大きな強みになっている」

フェラーリは今季ここまで高い信頼性も維持しており、ハミルトンは「こういう積み重ねが最終的にはタイトル争いを左右する」と評価した。

ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

スパへ向けて「進むべき方向は見えている」
次戦ベルギーGPについても、ハミルトンは前向きな姿勢を見せた。

シミュレーターではルクレールが採用したセットアップ方向が推奨されていたものの、自身は従来の方向性を選択。その後、ルクレールも最終的にはハミルトンが進めてきた方向へセットアップを近づけたという。

「シミュレーターでは違う方向を勧められていたけど、僕たちはこれまでの方向性を続けることにした。最終的にはシャルルもその方向へ近づけてきたし、自分たちが進めてきた開発の方向性が間違っていなかったことを確認できた」

「今は本当に良い進歩を続けられている。この流れを維持しながらアップデートを投入し続ける必要がある。ただ、スパでは僕自身が今週末より良い仕事をしなければならない」

母国グランプリで勝利には届かなかったものの、フェラーリの競争力と開発の方向性には確かな自信を深めたハミルトン。ドライバーとしての反省を率直に認めながらも、その視線はすでに次戦スパ・フランコルシャンへ向けられていた。

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ / F1イギリスGP