2026年F1イギリスGP 決勝:全22人ドライバーコメント
2026年F1第9戦イギリスGP決勝では、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が今季初優勝を飾り、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が2位、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が3位に入り、フェラーリがダブル表彰台を獲得した。

一方、優勝を争っていたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は終盤のトラブルで後退し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)もリタイアに終わる波乱のレースとなった。

決勝後、各ドライバーはレース内容や結果を振り返り、ルクレールは今季初勝利への喜びを語るとともに、ラッセルやハミルトンもそれぞれのレースを総括。上位争いから中団勢まで、それぞれが手応えや課題、次戦ベルギーGPへ向けた意気込みを語った。

1位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「チームとして再び表彰台の頂点に戻ることができて、本当に誇りに思う。シルバーストンに来る前は、ここまで競争力があるとは予想していなかった。思っていた以上に速く、ライバルとの差もずっと小さかった。苦戦した週末と同じように、好調だった週末もデータをしっかり分析し、何がこの違いを生み出したのかを理解しなければならない。土曜日の午前と午後の間にマシンへいくつか変更を加えたことで、自分がずっと求めていたフィーリングを取り戻すことができた。それが今日のレースでも証明され、厳しい数週間を経てチームに勝利を持ち帰ることができて本当にうれしい。サーキットとイタリアのファクトリーで懸命に働いてくれたチーム全員に感謝したい。この流れを維持し、これからも一緒にこうした結果を持ち帰れるように頑張っていきたい」

2位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「シルバーストンで表彰台に立てるのは本当に特別なことだ。ここ数年は母国レースで運にも恵まれなかったので、ようやくファンの前で祝える結果を残せてうれしい。僕にとってこのレースはカレンダーの中でも特別な一戦で、ここのファンは本当に情熱的だ。母国の観客の前でレースができることを決して当たり前だとは思わない。応援してくれた皆さんに感謝しているし、少なくとも表彰台という結果を届けられて本当にうれしい。今日はさまざまな感情が入り混じったレースだった。運が悪い場面もあったし、最後は少し運にも助けられた。セーフティカーは僕たちに味方してくれた。後ろの全員が新品タイヤを履いていたから、もしレースが再開していたら少なくともひとつは順位を失っていただろう。だからセーフティカーのまま終わってP2を持ち帰れたことは良かった。僕たちにとって特別に強い週末ではなかった。なぜ苦戦しているのか以前から理解しようとしているし、今日は少し改善したように感じたが、まだ改善すべき点は多い。レース中にはスローパンクチャーが進行しているのを感じていて、1周半ほどで空気圧が5〜6psi下がり、マシンのバランスはどんどん悪くなっていった。それはさておき、まだパフォーマンス不足の原因を理解する必要がある。スパまでにすべてのデータを分析し、より強くなって戻ってきたい」

3位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「チームのみんな、そして今日素晴らしい仕事をしたシャルルにおめでとうと言いたい。もちろんチームでワン・ツー・フィニッシュを決めたかったけれど、それでも非常に前向きな結果であり、正しい方向へ向けた重要な一歩になった。この週末のポジティブな点を持ち帰り、これからのレースでも全力でプッシュし続ける」

4位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「昨日の3位、そして今日の4位という結果でシルバーストンを終えられる。現実的なマシンの速さを考えれば、どちらも期待以上の結果だった。得られた収穫は多く、チームはレースをうまく運び、今日は信頼性にも問題はなく、他車のミスを最大限に生かすことができた。それもレースでは重要なことだ。そして週末を通してファンの応援は本当に素晴らしかったので、多くのポイントを持ち帰れたことを誇りに思う。これから改善すべき点に取り組み、スパに向けて準備していく。やるべきことはまだたくさんあるが、マシンを改善し、本来のパフォーマンスに結果が見合うよう全力を尽くしていく」

5位:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
「最終的にはこの結果に満足していいと思う。5位はチームにとって貴重なポイントだけれど、もっと上を狙えたとも感じている。スタート直後のペースは良く、第1スティントではマックスについていくことができた。ハードタイヤに交換してからは苦戦し、ランドの近くを維持できるだけのグリップを見つけられなかった。中盤のスティントは完全に単独走行になってしまい、少し退屈だった。途中でフロントウイングを交換したことでタイムは失ったけれど、序盤のようなペースを取り戻すことができ、そこからは思い切り攻めることができた。最後の1周を走れなかったのは残念だ。マシンの感触はとても良く、前のクルマに仕掛ける準備はできていた。全体として今週末はずっとマシンに自信を持てていたし、このパッケージをしっかり乗りこなせるようになってきた。それは今後に向けても大きな収穫だ」

6位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
「今日はチームにとって素晴らしい結果だった。スタートも良く、レースペースも非常に力強かったので、すべてがうまく噛み合ったことを本当にうれしく思う。カナダに投入したアップグレードはバルセロナで高速域のバランスを確認して以来、毎週末とても良い感触を与えてくれている。チーム全員が積み重ねてきた努力を本当に誇りに思うし、その成果として今回も2台そろってポイントを獲得できた。これから難しいサーキットが続くが、この良い流れを維持していきたい」

7位:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
「素晴らしい一日だったし、母国グランプリでポイントを獲得できて本当にうれしい。ホームのファンの前で走れたことで、この週末はさらに特別なものになった。スタートは良かったが、3コーナーでマックスと並んだあとにデプロイメントの問題が発生し、そのポジションを守ることができなかった。それは少し悔しかったけれど、またしてもチームとして良い結果を残せたし、この勢いを維持できているのは本当に素晴らしい。チームは素晴らしい仕事をしてくれているし、カナダでアップデートを投入して以降はパッケージ全体がさらに良くなっていると思う。本当にチーム全員に感謝したい」

8位:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
「今日の結果には本当に満足している。チームはこの結果に値する働きをしてくれた。ここ数戦はポイントを獲得できず苦しい状況が続いていたが、マシンにポテンシャルがあることは分かっていただけに、それを結果へ結び付けられなかったのは悔しかった。だから今回の結果はチーム全員にとって大きな励みになる。今日ようやく自分たちがここにいる理由と、本来の実力を示すことができた。現時点では8位という結果が僕たちの実力を正しく表していると思う。長い週末だった。昨日はQ1敗退寸前だったし、もしもっと後方からスタートしていたら今日の結果はまったく違うものになっていたはずだ。チームは素晴らしい仕事でマシンを正しい状態へ持ち込み、予選も決勝も力強い内容にしてくれた。サーキット、ヒンウィル、そしてノイブルクで働く全員にとって本当にうれしい結果だし、今回のアップデートが確かな前進だったことを証明できた」

9位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「チームにとって厳しい週末だっただけに、ようやく少し笑顔になれる結果を得られた。19番手スタートだったので難しいレースになることは分かっていたし、ポイント獲得は簡単ではなかった。他車のトラブルという幸運にも助けられたが、自分たちはそのチャンスを生かせる位置にいた。10ポジションも順位を上げられたのは予想以上だったので満足している。ピエールもポイントを獲得し、チームのホームレースでダブル入賞できたのは本当に良かった。スタートも良く、1周目からいくつかいいバトルができた。ミディアムタイヤでの第1スティントは非常に力強く、コース上でオーバーテイクも決められたので、今日のマシンのペースの良さを示せたと思う。最後にレースが再開されなかったのは残念だった。ガビ(ボルトレト)に仕掛けてみたかったからね。良い追い上げだったけれど、この2戦はレーシングブルズの方が僕たちより速かった。だから今後もパフォーマンス向上を続けていかなければならない」

10位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「チームとしてポイントを獲得できたことは喜ぶべきだ。特にスタート位置を考えればなおさらだ。一番大切なのはチームとしてポイントを持ち帰ることであり、今日は他車のトラブルをうまく生かすことができた。ただライバルたちも同じ恩恵を受けていたので、最終結果には少し悔しさも残る。僕自身も週末を通していくつか問題を抱えていた。昨日は無線トラブルがあって進路妨害によるグリッド降格を受け、今日はピットストップでシステムトラブルが起き、多くの時間とポジションを失ってしまった。最終的には被害を最小限に抑え、1ポイントを持ち帰ることができた。これがF1で通算500ポイントという個人的な節目になったのはうれしいが、今はマシンを早く改善し、安定してもっと多くのポイントを獲得できるよう集中する必要がある」

イギリスグランプリ 2026年のF1世界選手権

11位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「厳しい一日だった。1周目に挟まれてしまい、フロントウイングを壊してしまった。残念ながら僕にできることはほとんどなく、それでレースは台無しになってしまった。今日はペース自体は少し良く、クリーンエアではマシンも改善していたが、あの接触があったことでその力を生かすことはできなかった。チームは特にリアグリップの改善に向けて懸命に取り組んでいる。僕たちはこれからも努力を続け、デブリーフを行ってスパへ向けて気持ちを切り替える」

12位:オリバー・ベアマン(ハース)
「またスタートが悪かった。ここ2戦続けて同じような状況だ。自分の手順は問題なかったが、スタートの再現性には改善が必要だ。昨日は良いスタートだったのに、今日はひどかった。ただ順位を落とし、その結果ブルックランズでスピンさせられてしまった。その後は最後尾からのレースになり、マシンの速さも十分ではなく、オーバーテイクも難しかった。ダーティエアでは苦戦したが、クリーンエアに入ってからはまずまずのペースを見せることができた。それでも、まだ十分な速さはない」

13位:エステバン・オコン(ハース)
「17番手から1周目で11番手まで上がれたのは本当に良かった。何台ものマシンをアウト側から抜くことができた。スタートについてはチーム全体で取り組んできた成果が出ていて、最近はうまくいっている。そのおかげでポイント争いに加わることができた。その後は少しずつ順位を落としたが、ウィリアムズなどと戦い続けることができた。VSCではチャンスがあると思ったが、たった5秒しか続かず、僕がピットへ入った時にはすでにグリーンフラッグになっていたので運がなかった。ピットストップでは右リアに問題が起きて非常に時間を失った。完璧なレースではなかったが、マシン自体は大きな問題なく走り切れたし、ここ数戦悩まされていたタイヤのデグラデーションもなかった。メカニックとエンジニアは素晴らしい仕事をしてくれたし、この数戦でマシンは確実に改善している。トラブルなくバトルを楽しめたレースだったが、ポイント争いをするにはもう少し速さが必要だ」

14位:セルジオ・ペレス(キャデラック)
「全体として良いレースだったし、おそらく今季ここまでで最高の内容だった。スタートも非常に良く、ハース勢を抑えながら戦うことができた。まだ改善すべき点はあるが、努力を続け、次のアップグレードが僕たちをさらに前進させてくれることを期待している。あと少しスピードがあれば中団グループの中で十分戦えるようになり、さらに上位を狙えるようになるはずだ」

15位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「今日は何もかもうまくいかなかった一日だった。レースペースは本当に良く、前との差を縮めて優勝争いができる速さがあったと感じていた。それだけに、このような形で終わってしまったことが本当に悔しい。勝利を争うチャンスすら得られなかったが、こういうことは自分ではどうすることもできない時もある。ダメージは突然起きた。毎周同じ縁石を使っていたのに、その周だけ乗った瞬間にフロントのダウンフォースを失った。マシンはまっすぐ走らなくなり、一気にペースが落ちた。ホイールシールドの一部が壊れたことは分かったが、その時点ではそれ以上の問題が起きているようにも感じた。すべてを分析して何が起きたのかを正確に理解したい。どんな状況でも最後までプッシュし、あらゆるチャンスを最大限に生かそうとした。それが僕の考え方だ。すべてが自分に不利な方向へ進んでいるように感じても、セーフティカーが入るまでは1ポイントを取るために戦い続けた。自分ができることはすべてやったと思っているし、もっと強くなって戻ってくる。今週末もファンの応援は本当に素晴らしく、もうスパでのレースが待ちきれない」

16位:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
「まず何より、3戦連続リタイアのあとでようやく完走できたことが大きな収穫だ。アップグレードを投入して初めてレース距離を走り切ることができたので、今後このパッケージを最適化するために2台分の多くのデータを得ることができた。全体的なペースも向上していると思う。特にハードタイヤでは、中団との差を縮めながら、アストンマーティンに対してはレースを通じて十分なアドバンテージを保つことができた」

17位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「今週末は予想していた以上に厳しいものになってしまった。マシンに何が起きているのか、そして今回のアップグレードが期待した効果を発揮しなかった理由を分析しなければならない。これはチームにとって警鐘だと思う。レースでは今日も素晴らしいスタートを決め、必要なマシンをすべて抜いてポイント圏内まで上がることができた。何とか10位を守ろうと全力を尽くしたが、単純にペースが足りなかった。自分自身は高いレベルで走れていると感じているし、チームもここに間に合わせるためフロントウイングを2枚用意するなど全力を尽くしてくれた。それは心強いことだ。しかし今のマシンはあまりにもパフォーマンス不足なので、何が起きているのかをもっと深く分析しなければならない。数日間リセットして、スパで再び挑戦したい」

18位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「フォーメーションラップでマシンの電源が落ちてしまったが、何とか再始動することができた。何が起きたのかは調査して原因を突き止めなければならない。レースでは2回ピットストップを行い、このマシンの開発に役立つデータをできる限り集めることに集中した。チーム全員が一丸となって取り組んでいるし、シーズン後半には改善が見られることを期待している」

19位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「必要な情報は得られたし、どこを改善すべきかも理解している。だから今は辛抱強くアップグレードを待つしかない週末だった。レースではアンダーステアが非常に強く、マシンの挙動も予測しづらかったので、トラックリミットを守るのが本当に難しかった。それでも僕は常に全力を尽くしているし、状況が早く良くなることを願っている」

DNF:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「残念ながらスタートが悪く、1周目にミスをしてフロントウイングを壊してしまった。そのため早い段階でピットへ入ることになった。その後はブルーフラッグの集団に引っ掛かり、先頭集団へ追いつくことができなかった。そこで今回投入した新しいフロントウイングのデータを集めるテストセッションとして残りのレースを使うことにした。テスト走行ばかりというのが今季を象徴しているような気もするが、できるだけ多くのデータを集めて理解を深め、シーズン後半のアップグレード投入時により良い状態で戦えるようにしたい。悔しい結果だが、しっかり振り返ってスパへ向けて準備する」

DNF:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
「いろいろな意味で試練の週末だったし、今日は悔しい終わり方になってしまった。最初からすべてがうまく噛み合わず、グリッドへ向かう周回の時点ですでに何か違和感があり、スタートもうまく決まらなかった。そこは明らかに改善しなければならない部分だ。レースではダーティエアの中で序盤からプッシュしなければならず、小さなスピンもあってタイヤマネジメントが難しくなった。そして最後はギアボックスのトラブルでリタイアすることになった。一方でガビがポイントを獲得したことは本当に良かった。チームにとっても彼にとっても素晴らしい結果だし、すべてが噛み合えば僕たちにはそのポテンシャルがあることを示してくれた。今の中団争いは本当に接戦で、あと一歩というレースが続いている。流れはすぐ変わるものだし、また僕たちにもチャンスは巡ってくると信じている。大事なのはチーム一丸となって努力を続けることだ」

DNF:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
「今週末は望んでいた結果にはならなかった。スタートからバランスもトップスピードもアイザックのマシンより苦しかった。レースではミディアムタイヤではまずまずだったが、ハードタイヤではペース不足に苦しんだ。それでも終盤までは3位争いをしていたが、オーストリアの予選と似たような問題が再び起きた。今回はリアウイングの別のトラブルで、完全に閉じなくなり、大きくダウンフォースを失ってコースアウトしてしまった。次の数週間は状況が良くなり、スパまでに問題を解決できることを願っている」

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カテゴリー: F1 / F1イギリスGP / F1ドライバー