ハースF1チーム 2027年にオコン放出とベアマン流出で“総入れ替え”の可能性

元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、Sky Sport F1ポッドキャスト『Backstage Boxengasse』で、オリバー・ベアマンの将来に対するフェラーリの影響力と、エステバン・オコンを巡るチーム内問題を指摘し、「ハースは本当のジレンマに直面している」と語った。
現在29歳のオコンは、2026年シーズンに入ってからベアマンとのパフォーマンス差に苦しんでおり、チーム内部での緊張関係も噂されている。一方でベアマンは高い評価を維持しており、フェラーリ育成ドライバーとして将来の昇格候補と見られている。
ラルフ・シューマッハは、ハースが両ドライバーを同時に失うシナリオも十分あり得ると語った。
「ハースは本当にジレンマに陥っている」
「ベアマンは近いうちに、より大きなチームで走るチャンスを得ると思う」
さらにシューマッハは、ベアマンの将来についてフェラーリ側が主導権を握っているとの見方を示した。
「フェラーリは、必要になった場合にベアマンを優先的に獲得できる“先買権”を持っていると僕は想像している」
「つまり、もしルイス・ハミルトンが実際に引退を決断した場合、ベアマンもいなくなるということだ」
オコンには厳しい評価「十分ではない」
一方で、シューマッハはオコンについてかなり厳しい見解を示した。
「ひとつ明らかなのは、オコンは十分ではないということだ」
「良くてもベアマンと同等レベルで、通常はそれ以下だ。そしてベアマンはまだキャリアの始まりにいる。まだ成長途中なんだ」
さらにシューマッハは、オコンのF1キャリア自体が危うい状況にあるとの見方も示している。
「来年もオコンがいるとは思えない」
「どこかのチームに大きな問題が起きない限り、ほぼ決まったようなものだ」
ハースがシーズン途中でドライバー交代に踏み切る可能性についても言及した。
「シーズン途中でドライバーを変更するのは珍しいことだが、不可能ではない」
「そうなれば、F2を見渡してトップドライバーを抜擢し、早めにチャンスを与えることになるかもしれない」
“チーム内の問題”も示唆
シューマッハは、オコンが抱える問題は単なるパフォーマンスだけではないと示唆した。
「エステバン・オコン本人に会うと、非常に感じが良くて、話し方も知的な人物だ」
「でもチーム内部では、本当に扱いが難しいように見える。特に自分が遅い時はなおさらだ」
「それはアルピーヌでピエール・ガスリーと組んでいた時にもそうだったし、今ハースでベアマンと組んでいる状況でも同じだ」
中団チームにとって内部の結束は極めて重要だとシューマッハは指摘する。
「もちろん、いろんな問題には対処できる。でも自分たちの家の中に“敵”がいる状況だけはダメだ」

後任候補には平川亮やドゥーハンの名前
もしハースF1チームがオコンを放出、あるいはシーズン途中で交代させた場合、複数の候補が浮上する可能性がある。
有力候補のひとりとして名前が挙がっているのが、テスト兼リザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハンだ。ドゥーハンはアルピーヌのシートを失った後にハースへ加入しており、パドックでは「将来的なレギュラー昇格も視野に入れた契約ではないか」と見る関係者もいる。
また、トヨタとの関係を背景に、平川亮の名前も候補として挙がっている。平川亮はすでにFP1出走を重ねており、チームとの関係を深めている状況だ。
さらに、フェラーリとの提携関係を利用し、フェラーリ・ドライバー・アカデミー所属の若手を昇格させる可能性もある。ラファエル・カマラやディーノ・ベガノビッチは2026年F2で好スタートを切っており、将来的な起用候補として注目されている。
そして最大の焦点は、オリバー・ベアマンの去就だ。ベアマンがこのまま評価を高め続ければ、フェラーリF1昇格説がさらに加速する可能性もある。そうなれば、ハースF1チームは2027年に2席同時に失う事態に直面する可能性すらある。
メルセデスとの繋がりも鍵に
シューマッハは、オコンの将来にはトト・ヴォルフの存在が関係している可能性も示唆した。
「僕が聞いている限りでは、彼は今でもトト・ヴォルフのプロテジェらしい」
「だからマネジメント側から“目立たないようにしろ”とアドバイスされているのは100%間違いないと思う」
カテゴリー: F1 / ハースF1チーム / ラルフ・シューマッハ / エステバン・オコン / オリバー・ベアマン
