ジョージ・ラッセル F1モナコGP予選「バンプに乗ってすべての電源が落ちた」
ジョージ・ラッセルは、F1モナコGP予選のQ2で突然パワーを失ってマシンが停止した瞬間について、「あの時点で終わりだった」と振り返った。これは、チームメイトのキミ・アントネッリがQ1終盤にクラッシュして赤旗を出した直後の出来事だった。

F1モナコGPの週末、メルセデスの2台は3回のプラクティスセッションを通じてライバルに対して苦戦し、トップ10の下位に留まることが多く、マクラーレン、レッドブルF1、スクーデリア・フェラーリが上位を争っていた。

しかしラッセルによれば、予選に入ってからマシンは明らかに改善されていたという。F1モナコGPの予選は、コース幅が極端に狭く、交通量も多いため、シーズンで最もチャレンジングでありながらスリリングなセッションの一つとされている。

ラッセルはQ3進出を狙えるペースを見せていたが、突如としてトンネル内でマシンがストップ。再始動も試みたものの失敗に終わり、マーシャルに押し出される形でセッションを終え、決勝は14番手スタートとなった。

「調子が戻ってきたと感じていた」とラッセルは語った。「Q1ではすべてがうまくいった。マシンの感触も最高で、今週末で初めてマシンが生きていると感じた」

「Q2の序盤、まだ1コーナーしか走っていないのに、マシンは本当にいい感じで、今季ここまでのようにトップ4争いができると思った。だけど坂を上っているときにマシンがバンプに乗って、すべての電源が落ちた。それで終わりだった」

「明日に向けていい材料とは言えない。今はポジティブに考えるのが難しい。モナコの予選は一年で最も興奮するセッションなのに、それに挑戦するチャンスすら得られなかったことが残念だ」

「プラクティスから今日にかけて、チームは本当にたくさんの作業をこなしてくれて、それが実を結んでいた。Q1の1周目から、“これはいける”と感じていたのに、すべてが無駄になってしまった」

メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 モナコGP

一方、チームメイトのキミ・アントネッリもF1モナコGP予選で悔しさを味わった。Q2進出は決まっていたが、Q1終盤にバリアへ接触して赤旗の原因となり、それ以降のセッションに出走できなかった。

ヌーベルシケインへの進入でバリアに接触したことでマシンが損傷し、曲がりきれずにそのまま正面の壁へ衝突。クラッシュにより予選を終えることとなった。

「本当に余計で代償の大きいミスだったし、こんな形で終えてしまったのは明らかに残念だ。チームに対しても本当に申し訳なく思っているし、今日は完全に自分の責任だ」とアントネッリはコメントした。

「マシンに慣れていこうとしていて、セッションの中で少しずつ前進していこうとしていた。今週末は他の週末よりも少し苦しんでいたけれど、それでもミスは自分のせいであって、マシンの問題ではない」

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カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / メルセデスF1 / F1モナコGP