ジョージ・ラッセル F1エミリア・ロマーニャGP「ミディアムアタックは計画通り」

「今日は攻めた戦略を選んだ。ミディアムタイヤが速いかもしれないと考えていたけど、実際に良い選択になった」と語る。
「もちろん、明日に向けては小さな妥協にはなるけど、トップ3に戻れたことは価値があった。予選でのパフォーマンスにはとても満足している。オスカーにここまで迫れたのは驚きだった。今のマクラーレンは非常に強力だからね」
Q3の最終ラップでは、トラフィックによりタイミングギリギリでスタートする厳しい状況だったが、それでも結果を残した。
「本当にタイトな状況だった。最終コーナーに差しかかったときには1速でラップをスタートするところで、カルロス(サインツ)にもかなり近かった。ストレートでコンマ1秒を失ったけど、それでもP3には満足している。今日これ以上の結果は望めなかったと思う。明日はしっかり表彰台を狙っていきたい」
このラップに使用したミディアムタイヤは、レース戦略上も重要な役割を果たす可能性があるが、チームはそれを織り込み済みだったという。
「この決断はセッション前からの計画だった。昨日も今日もミディアムタイヤの感触が良かった。もちろんリスクはあった。万が一パンクやフラットスポットがあれば、C6のソフトをレースで使わなければならない可能性がある。でも、僕たちは全てをかけたし、それだけの価値があった」

また、今週末の全体的なパフォーマンスについては「正直、かなりチャレンジングな週末だった」と述べた。
「今日の予選でここまで接近できたのは驚きだった。マックスも言っていたけど、今回のタイヤは非常に扱いが難しかった。Q2ではサインツが最速を記録したのに、Q3ではペースが落ちた。タイヤの“スイートスポット”を見つけると大きくタイムが変わる。僕のQ3の2周はどちらもかなり良くて、この週末の中で約0.4秒も速くなった。明日はオスカーとのバトルになるだろうけど、ランドを抑えるためにも全力を尽くす」
Q&Aセッションの終盤には、予選中に起きた角田裕毅の大クラッシュについての質問も飛んだ。
「彼が無事で本当によかった。あれほどのクラッシュは、F1マシンの安全性がいかに優れているかを改めて証明するものだった。ただ、僕たちは一度ヘルメットをかぶってバイザーを下ろしたら、もう覚悟を決めて臨むしかない。そういうものだ」
リスクを取りながらも堅実な結果を残したラッセル。メルセデスにとっては、今季ここまでの苦戦を払拭する一歩となる、戦略的に光る予選だった。
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