クレイグ・ポロックとサウジアラビアが組んだF1チームが参入を計画の噂
FIAの新しいF1チームプロセスには多くの希望者が集まっているが、RacingNews365は、特に資金力とビジネスモデルを持っており、F1当局が無視することは難しいでだろうチームの存在を明らかにした。

F1サウジアラビアGPの週末、匿名を条件にさまざまな情報筋が語ったところによると、FIAはここで発表された関心表明(Expressions of Interest/EoI)プロセスにおいて、少なくとも3チーム、場合によっては4チームの新規参入申請を集めると見込んでいるという。

F1の商業権保有者であるリバティ・メディアと各チームの商業的義務をまとめた規約であるコンコルド協定は、現在10チームを対象としているが、この文書は最大で12チームを対象としていると考えられている。同様に、F1のスポーティングレギュレーション第8.6条には次のように記されている。『チャンピオンシップに参加できる車両は26台までで、各コンペティターが2台ずつエントリーする』

F1が、EoIプロセスの下でエントリーの資格を得た新F1チームを何チームでも阻止する権利を有するかどうかはさておき、重要な問題は、「4チームとは誰か」ということだ。

アンドレッティ
まず、アンドレッティは記者会見でキャデラックをパワーユニットのパートナーとして発表し、アルピーヌとの技術的な合意について語ったことで、参戦の可能性を大きく広げました。実際、ここで明らかになったように、元ルノー/アルピーヌのテクニカルディレクターであるニック・チェスターは、2026年のマシンのコンセプトモデリングを開始するために、トップティア(Top Tier)社の名前で多くの経験豊かなトップを集めている。

アルピーヌの経営陣は、トップティアがエンストンの施設をモデリング目的で使用する契約を結んでいることを激しく否定しているが、関係者は何らかの契約があることを断固として主張している。トップティアが風洞に入るのも、フランスチームの幹部がそれを知るのも、時間の問題かもしれない。

パンテーラ・チーム・アジア
2番目の希望はパンテーラ・チーム・アジアだが、このプロジェクトの見通しは熱しやすく冷めやすいようで、D-Day(4月30日)までに主要メンバーがすべて揃うかどうかはわからないままだ。いずれにせよ、厳しい競争にさらされることになる。

ハイテック
そして、オリバー・オークスが率いるF2/F3のハイテックだ。元カート世界チャンピオンは、ニキータのキャリア初期にマゼピン家との提携で大金を手にした。オークスは(RacingNews365の電子メールで)ハイテックがまだロシア人ファミリーとつながっていることを否定したが、多くの疑わしい指紋が残っており、FIA(とF1)は当然ながら長引くつながりに対して警戒している。お金の流れを追って...

クレイグ・ポロック×サウジアラビア
そして、RacingNews365が独自に公開したスイスのプロジェクトがある。まだ、クレイグ・ポロックが代表を務めていること以外はほとんど知られていない。ポロックは、タバコマネーでティレルを買収してブリティッシュ・アメリカン・レーシングを設立し、伝統ある英国チームをBARに変身させ、現在のメルセデスF1の運営につなげた人物だ。

BARを設立する前にジャック・ヴィルヌーヴをCARTとF1に引き入れ、4年間をこのプロジェクトに費やしてきたポロックは、もともと、才能があればコックピットも含めて全体の男女比率を50/50にすることを目指すEDI(平等・多様性・包摂)チームという幅広いアイデアを考えていた。

RacingNews365はクレイグ・ポロックに接触。予想通り、彼は口を閉ざしたが、現在までに必要なEoI書類を提出したこと、そしてFIAの関係者に確認されたこと、そして何人かの真剣な投資家と交渉していることを認めた。

その投資家とは誰なのだろうか。

ジェッダでの噂では、クレイグ・ポロックはサウジアラビアの人物とつながっており、a)単なるプロモーターやスポーツのグローバルパートナーではなく、世界選手権レベルで王国を代表するF1チームを公式に持つこと、b)EDIを中核とした事業と連携すること、に熱心だと言われている。

サウジアラビアモータースポーツ連盟の会長であるハリド王子サウジアラビアモータースポーツ連盟の会長であるハリド王子

そこでRacingNews365は、サウジアラビアモータースポーツ連盟の会長であるハリド王子(写真下)に独占的にコメントを求めた。

「まだ非常に初期の段階にある」と王子は認め、「多くの実現可能性調査があり、まだやるべきことや検討しなければならないことがたくさんある。これでフォーミュラ 1への参入ははるかに簡単になったが、最終決定を下す前にやるべきことがたくさんある」と野江b他。

「後でF1に参入すると、より多くの費用がかかるため、多くのことをすぐに解決できることを願っている。我々は綿密に調べており、多くの関心を持っている」

しかし、彼はEDIプロジェクトが検討されていることを認めるに至らず、「ある意味で詳細なことを述べるには早すぎる」とだけ述べたが、否定はしていない。

しかし、サウジアラビアは先のメディアカンファレンスで、同国が「モータースポーツを収益性の高いビジネスにしたい」と考えていることを認め、「サウジアラビアにノウハウや経験、専門性をもたらすことが我々の目標だ。 イベントを開催するだけが我々の目標ではない」と述べている。

「我々はF1でより大きな役割を果たしたいと思っている。できればサウジのチームが欲しい。近い将来、サウジアラビアのメカニックを雇い、ここで車の製造を始め、チームの本部の一部をサウジアラビアに移すこともできるかもしれない」

このように、野心と目標は存在し、EDIは明らかに規制や社会的な条件を満たしており、資金調達も問題なく、人脈の広いポロックがチャンピオンドライバーと2つのF1チームをマネジメントした経験は、明らかに有利に働くだろう。また、F1やチームが商業的な理由でサウジアラビアの参戦を阻止することも難しいだろう。

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カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)