2020年のF1世界選手権:開幕8戦の延期が決定 / 新型コロナウイルス
F1は3月23日(月)、第8戦アゼルバイジャンGPの延期を発表。先に発表されたオーストラリアGP、バーレーンGP、ベトナムGP、中国GP、オランダGP、スペインGPの延期とモナコGP(中止)と合わせて開幕から8戦の延期が決定した。

世界的な新型コロナウイルスの猛威は2020年のF1世界選手権にも大きな影響を与えている。

開幕戦の準備を進めていたオーストラリアのメルボルンでマクラーレンのF1チームスタッフが新型コロナウイルスに感染。金曜フリー走行直前にファンや関係者の健康と安全を鑑みて、グランプリは中止(後に延期へとステータスを変更)となった。

その後、第2戦バーレーンGPと第3戦ベトナムGPの延期も決定。F1バーレーンGPは今週末に無観客でのレースが予定されていたが、F1チームは3月いっぱいの隔離に合意したとされ、中止・延期は既定路線だった。今年初開催のF1ベトナムGPはすでにハノイ市内にサーキットを完成させていたが、F1のCEOのチェイス・キャリーが自ら赴いて議論していた結果、延期が決定した。

さらに第5戦オランダGP、第6戦スペインGP、第7戦モナコGPの延期も決定。オランダは1985年以来35年ぶりにザントフォールで復活する予定だった。スペインで感染者が1万人を超えて非常事態宣言がなされており、人の移動を制限する措置がとられている。F1モナコGPは中止を決定。“必須ではない”公共の場所をすべて閉鎖することを決定。レストラン、カジノ、カフェ、劇場、映画館、ナイトクラブはすべて閉鎖されている。

そして、開幕戦として期待されていた第8戦アゼルバイジャンGPの延期も決定。アルバイジャンもヨーロッパ諸国と同じく、文化・スポーツを含む国内でのあらゆる大規模行事を延期。国内の映画館,美術館・博物館,劇場,娯楽施設,スポーツジムの営業を停止。国民に21時以降の外出は控えるよう通達。また、隣国との封鎖を閉鎖し、。陸路・空路ともに制限を設けていた。

F1はすでに8月に予定されていたサマーシャットダウンを3月~4月に前倒しし、期間も3週間に延長する措置をとっており、声明のなかで延期が発表されたレースはシーズン後半への日程調整を進めているとしている。

また、2021年に予定されていたF1技術規則の2022年までの延期を決定。一部報道では2021年にまたがって世界選手権を開催することになるとも報じられている。

2020年 F1世界戦選手権 カレンダー
3月13日~15日:第1戦 オーストラリアGP(メルボルン) … 延期
3月20日~22日:第2戦 バーレーンGP(サキール) … 延期
4月3日~ 5日:第3戦 ベトナムGP(ハノイ) … 延期
4月17日~19日:第4戦 中国GP(上海) … 延期
5月1日~ 3日:第5戦 オランダGP(ザントフォールト) … 延期
5月8日~10日:第6戦 スペインGP(カタルーニャ) … 延期
5月21日~24日:第7戦 モナコGP(モナコ) … 中止
6月5日~ 7日:第8戦 アゼルバイジャンGP(バクー) … 延期
6月12日~14日:第9戦 カナダGP(モントリオール)
6月26日~28日:第10戦 フランスGP(ポールリカール)
7月3日~ 5日:第11戦 オーストリアGP(シュピールベルク)
7月17日~19日:第12戦 イギリスGP(シルバーストン)
7月31日~8月2日:第13戦 ハンガリーGP(ブダペスト)
8月28日~30日:第14戦 ベルギーGP(スパ・フランコルシャン)
9月4日~ 6日:第15戦 イタリアGP(モンツァ)
9月18日~20日:第16戦 シンガポールGP(シンガポール)
9月25日~27日:第17戦 ロシアGP(ソチ)
10月9日~11日:第18戦 日本GP(鈴鹿)
10月23日~25日:第19戦 アメリカGP(オースティン)
10月30日~11月1日:第20戦 メキシコGP(メキシコ)
11月13日~15日:第21戦 ブラジルGP(サンパウロ)
11月27日~29日:第22戦 アブダビGP(ヤス・マリーナ)

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カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)