フェラーリF1 “マカレナ・ウイング”をスプリント予選前に撤去「信頼性に懸念」

フェラーリは上海インターナショナル・サーキットで行われた唯一のプラクティスで、回転式フラップを備えた独自のリアウイングを実戦週末として初めて投入していたが、その後の判断で通常仕様へ戻している。
回転式フラップを備えた革新的リアウイング
フェラーリは金曜のフリー走行で、通称「マカレナ・ウイング」と呼ばれる独特なリアウイングを投入した。
この装置はプレシーズンテスト(バーレーン)で初めて登場していたが、グランプリ週末での実戦投入は今回が初めてとなった。
シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの両マシンに装着され、フェラーリSF-26のリアウイングはストレートモードでフラップが軸を中心に180度回転する構造を採用している。
この“上下逆”とも形容される構造により、直線区間で空気抵抗を減らすことを狙った設計とみられている。
プラクティスではメルセデス勢に届かず
プラクティスではルクレールとハミルトンがこのウイングを装着したまま走行した。
しかしタイムシートではルクレールが5番手、ハミルトンが6番手にとどまり、メルセデスのジョージ・ラッセルが記録したトップタイムにはルクレールが0.8秒差、ハミルトンは1.388秒差をつけられる結果となった。
またフェラーリ勢はマクラーレン勢の後ろに位置する形となり、パフォーマンス面でも決定的な優位は示せなかった。

信頼性への懸念でスプリント予選前に撤去
その後フェラーリはスプリント予選を前に、この革新的なリアウイングをマシンから外す決断を下した。
報道によると、チームはパフォーマンスよりも信頼性の懸念を重視したとされる。
回転機構を持つフラップには大きな荷重がかかる可能性があり、レース距離を通して耐えられるかどうか確信が持てなかったためだという。
「フェラーリのリアウイングには皆が興奮していたが、取り外されるのは避けられないことだった」と報じられている。
「直線で5km/h速くなるかどうかではなく、週末を通して信頼性が確保できるかどうかが問題だった。フラップが回転する際には大きな荷重がかかるが、それが最後まで耐えられるか確信が持てなかった」
ハミルトン「チームはアップグレードを追い続けている」
一方、ルイス・ハミルトンはこの革新的なパーツを含め、シーズン序盤から積極的に開発を進めるチームの姿勢を称賛した。
「このウイングでは丸一日ほどテストを行ったと思う。必要な走行データはすべて取れたはずだ」
「本来はもっと後のタイミングで投入される予定だったが、チームがとてもハードに働いて開発を進め、ここに持ち込んでくれた」
「チームが戦い続け、アップグレードを追い求めているのを見るのは素晴らしいことだ。ファクトリーでも残業して開発を進めている。それがこのスポーツの本質だからだ」
また、このウイングを実際に走らせた感触について尋ねられると、ハミルトンは次のように語った。
「残念ながら、ドライバーとしては同じだ。ミラーで見るだけなんだ」
「だから、このサーキットでどう機能するのかを見るのを楽しみにしている」
カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ / F1中国GP
