ペーター・ザウバー アウディF1を擁護「批判は時期尚早」
アウディの2026年F1シーズンは厳しい船出となっているが、チーム創設者のペーター・ザウバーは、ドイツメーカーへの批判は早計だと擁護した。

アウディはワークス体制への完全移行初年度に、信頼性の問題やパワーユニットのドライバビリティ不足、さらに絶対的なパフォーマンス不足に苦しんでいる。一部では「大手メーカーとして恥ずかしいスタート」との厳しい声も上がっている。

ペーター・ザウバー「成功は一夜にして生まれない」
82歳のペーター・ザウバーはスイス紙『Blick』に対し、現在の評価は時期尚早だと語った。

「チームにはもっと時間を与えなければならない」

「アウディはエンジンとギアボックスをゼロから開発しなければならなかった」

「成功は一夜にして生まれるものではない。だから、多くの批判は時期尚早だ」

ザウバーは、長年モータースポーツの現場を見てきた経験から、新規プロジェクトが短期間で結果を出すことの難しさを強調した。

ドライバーも認めるパワー不足と課題
一方で、現役ドライバーたちは現在の課題を隠していない。

ニコ・ヒュルケンベルグはモントリオールで、アウディが複数の面で遅れを取っていると認めた。

「僕たちは最速のマシンに遅れを取っていて、それは複数の要因が組み合わさったものだ」

「パワーユニットのドライバビリティには、まだかなり改善の余地がある。僕たちは最もパワフルなエンジンを持っているわけではないし、それは分かっている」

「信頼性についても改善する必要がある」

ガブリエル・ボルトレトも同様の見解を示している。

「最終的には単純にパワーが足りない」

「それは公開されているデータを見れば分かる」

「プロジェクトが始まったばかりということを考えれば、僕たちは素晴らしい仕事をしている。でも他のチームと比べると、その差は明らかだ」

アウディ陣営は開発の進展に一定の手応えを感じているものの、現状では競争力不足を認めざるを得ない状況にある。

開発は継続中 新パーツ投入も
それでもヒュルケンベルグは、チームが着実に前進していると語る。

「ここにはいくつか新しいパーツがある。大規模な進化パッケージではないけれど、継続的な開発の一環だ」

「マイアミから何が変わったのか、とても興味がある」

2026年シーズン開幕からまだポイントを獲得できていないヒュルケンベルグだが、アウディはアップデートを重ねながら改善を進めている。

ADUO制度の判断が勢力図を左右
アウディとホンダは、新レギュレーション下で苦戦するパワーユニットメーカーを支援するADUO制度の対象になるとみられている。

しかし現在ではフェラーリも支援対象入りを期待しており、FIAの判断に注目が集まっている。

シャルル・ルクレールもメルセデスの優位性を認めた。

「今のところ、メルセデスには大きなアドバンテージがあると思う。特にパワーユニットに関してはそうだ」

「僕たちがADUOの対象にならなかったら驚くだろう」

「ストレートでは、メルセデスのエンジンやフォードのエンジンと比べて、少しパフォーマンスが足りないと感じることがある」

2026年F1シーズンは、メルセデスがパワーユニット面で先行しているとの見方がパドック内で広がっている。アウディ、ホンダ、フェラーリがどこまで差を縮められるのか。そしてADUO制度がどのメーカーに適用されるのかが、今後の勢力図を左右する大きな焦点となりそうだ。

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カテゴリー: F1 / アウディ