フェラーリ F2012
フェラーリは、F2012のデザイン・開発にどのようなアプローチをとってきたかを解説した。

フェラーリ F2012は、そのノーズの段差に注目が集まっているが、2001年のミナルディ以来となるフロント・プルロッド・サスペンションを搭載している。

またフェラーリは、空力強化のためにサイドポッドとリア周りのパッケージングに取り組んできた。

フェラーリのテクニカルディレクターを務めるパット・フライは、境界まで攻めることを恐れないよう、F2012に意図的にアグレッシブなアプローチを採用することを決定したと述べた。

「多くの人々が多くのことを言っている。それは我々がいる場所から少しかけ離れている」とパット・フライはコメント。

「確かに我々はマシンの基本レイアウトなどにいくつかリスクを冒したが、全体的に見て全員が良い仕事をしたと思う」

「しかし、我々は開幕戦、そして一年を通してアップグレードするために本気で取り組み、プッシュしていく必要がある」

フェラーリは、最終テストとなるバルセロナ、そしてオーストラリアでの開幕戦でも大幅な開発パッケージの導入を予定している。

フェラーリ F2012は、昨年マシンからの移行部分はごくわずかであり、デザインアプローチにいくつか大きな哲学変更がなされている。

チーフデザイナーを務めるニコラス・トンバジスは、新しいアイデアを出すだけでなく、昨年の教訓を基にしたと述べた。

「フロントウイングは、昨シーズンの最終戦で導入したウイングの進化版だ」

「この話題についていくつか初期の教訓を得るために導入した。かなり多くのことを理解したし、さらなる開発を施した。3回目のテストとシーズン開幕前にさらなる開発を予定している」

「ノーズは先端が不格好な形だが、それはノーズをかなり低くするよう要求しているレギュレーションの結果だ。だが、シャシーの下部はできるだけ高くしたいというのがダイナミック面の願望だ。例えそれが美学的には気持ちよくないとしても、マシンのそのエリアにとっては最も効果的な空力ソリューションだ」

「マシンの革新のひとつはフロントサスペンションだ。主に空力的な理由で我々はプルロッドのソリューションを選択した。我々がサスペンションに望んだメカニカル特性のすべてを得るために、構造、デザインオフィス、車両ダイナミック開発にはかなり多くの作業を要した」

「我々はそれを達成できたと信じているが、このソリューションには空力的なアドバンテージもあると思う」

またフェラーリ F2012には、ターニングベインの空力アドバンテージを改善させるためにサイドポットに異なる哲学が取り入れられている。マシンのリアもよりタイトになっており、ギアボックスパッケージもより狭くなった。

またリアサスペンションもプッシュロッドを棄て、プルロッドが採用されている。



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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ