ランド・ノリス マクラーレンF1の弱点を指摘「速さの差は異常だ」

マイアミでは優勝争いを演じ、カナダでもメルセデスに迫る競争力を見せた一方で、モナコでは予選で苦戦。ノリスはマシンの特性が特定の条件に大きく依存していると指摘し、「より万能なクルマ」に進化させる必要があると訴えた。
マイアミでは優勝争い モナコでは大苦戦
ノリスはモナコGPでパワーユニットトラブルによりリタイアした。レース序盤から異変はあったものの、最終的なリタイアは突然だったという。
「ほとんど前触れはなかった」
「終盤になって一気に壊れてしまった」
「序盤にも問題があったし、中盤にも問題があった。それらが関係しているのかどうかは分からないけど、クルマを止めるよう指示された。今の時代は僕にできることはほとんどない」
ノリスはエンジンやターボ、バッテリーなど複数のシステムから異音を感じていたと明かした。
「エンジンやターボ、バッテリーから正常じゃない音がたくさん聞こえていた」
「修復を試みたけど、むしろ問題は悪化した。元の状態に戻したらまた同じ問題が出たけど、そのまま走るしかなかった。そして最後に完全に壊れてしまった」
マクラーレン最大の課題は“極端な性能差”
現在ランキング6位のノリスは、首位アンドレア・キミ・アントネッリに98ポイント差をつけられている。それでもタイトル争いを諦めてはいない。
「もちろん諦めるつもりはない」
「昨年はマックスが同じような差から追い上げた」
「まだシーズン序盤だし可能性を否定したくない。でもモナコの予選でトップからコンマ6秒も離されると、ポジティブな要素を見つけるのは難しい」
ただし、ノリスが本当に問題視しているのはポイント差ではなく、マクラーレンのパフォーマンスの振れ幅だ。
「数週間前のマイアミでは優勝争いをした」
「おそらく勝てるレースだった」
「メルセデス相手に勝利を争える状態から、こんなに大きく離されるなんて本当に信じられない」
ノリスは、マクラーレンのマシンが特定の条件では非常に速い一方で、別の条件では競争力を失う傾向があると分析している。
「このクルマは特定の状況ではうまく機能するけど、別の状況ではそうではないことを示している」
「チームはそれを理解しなければならない」
「メルセデスが証明しているような、よりバランスの取れたクルマへと開発していく必要がある」

続くPUトラブルへの不満
ノリスは今季、中国GPでDNS、カナダGPとモナコGPでリタイアを経験している。今回のトラブルにより、すでに3基目のパワーユニットを使用している状況だ。
「僕はもう3基目のパワーユニットを使っている」
「これ以上使えばペナルティを受けることになる」
「そうならないことを願っている」
もっとも、問題はマクラーレンだけではないと考えている。
「ジョージだって最高のシーズンを送っているとは言えないだろう」
「メルセデスにも同じような問題はあった」
「オスカーは僕より少なく、キミはジョージより少ない。それが現実だ」
それでもノリスは改善の必要性を強調した。
「毎週末何かが起きているように感じる」
「マクラーレンだけではなくメルセデス側も含めて、もっと良い仕事をしなければならない」
「現状では十分とは言えない」
バルセロナで本当の実力が見える
モナコまでの数戦は市街地コースや仮設サーキットが続いたが、次戦スペインGPの舞台バルセロナはより伝統的な常設サーキットだ。
ノリスは、そこでマクラーレンの真の競争力が見えてくると考えている。
「マイアミで見せたような速さを取り戻せるか確認したい」
「正直なところ、なぜカナダで速くてモナコでここまで苦しんだのか理解できていない」
「カナダではポールポジションからコンマ1秒程度の差だったのに、ここではコンマ6秒離されていた。本当に異常だ」
「バルセロナに戻れば、このクルマがどの位置にいるのかが分かるはずだ」
「このクルマには良い部分もある。実際にマイアミではほとんど勝てたし、本来なら勝っていたと思う」
「だからこそ、なぜあるコースではこれほど速く、別のコースではこれほど遅いのかを理解する必要がある」
モナコGPは単なるリタイア以上に、マクラーレンが抱える根本的な課題を浮き彫りにした週末だった。ノリスが指摘する「極端なコース依存性」を解決できるかどうかが、2026年F1シーズン後半戦の大きな焦点となりそうだ。
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