2024年F1エミリア・ロマーニャGP 決勝:11位以下 F1ドライバーコメント
2024年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。

オーバーテイクの難しいイモラ・サーキットで1ストップが主流となったエミリア・ロマーニャGPでは、戦況を変化されるセーフティカーが入ることはなく、後方のマシンは順位を上げるのに苦労した。リタイアはアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)一台だけだった。

11位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
「裕毅にアンダーカットされてポジションをひとつ落としてしまったし、レッドブルのチェコが追い上げてきたけど、別の戦略でよりフレッシュなタイヤを履いた彼を抑える術はなかった。率直に言って、僕たちには十分なペースがなかったと思う。少し失っていたように思うし、早めにピットインする作戦をとったことで、かなり厳しい状況になってしまった。長い最終スティントで、いいハーモニーとリズムを見つけるのに苦労した。ミッドフィールドで戦えることは確認できたと思うし、昨年と比べれば素晴らしいことだ。でも、こういったいいことに慣れてしまうと、常にそれ以上を求めるようになる。ポイントを目指して戦いたし、プッシュし続ける必要がありる」

12位:ケビン・マグヌッセン(ハース)
「まずまずの1日だったと思う。前方のマシンに問題がなかったことで、タダでは得られるものは何もなかったし、12位は、コース上で他のドライバーをオーバーテイクして、それを争って勝ち取ったものだ。いいレースだったと思うけど、スタートで出遅れてしまった。今日はペースがあることを証明できたし、ミッドフィールドの競争相手に対してゲインすることができたけど、スタートポジションのせいで今日はポイントを獲得できなかった」

13位:ダニエル・リカルド(RB)
「スタート手順はなにも間違っていなかったはずだけど、残念ながらスタートでポジションを落としてしまい、結果的にポイントを逃しまった。ポイント圏内からすぐに外れてしまい、安定性に欠けていたように感じたので、チームと原因の追求に努めなくてはならない。レースでは他車との隊列の中で走ることになり、ダーティーエアーの中で苦労した。これは僕たちのマシンの弱点でもある。前方がひらけた状況では悪くないペースで走れていたと思うけど、トラフィックにはまった瞬間に苦戦してしまった。ミッドフィールドで走っていると、小さなことが影響してくる。予選でよりよいポジションを獲得するために努力してきたので、決勝のスタートをより確実なものにすることが重要だと思う。裕毅と僕がスタートでヒュルケンベルグの前をキープできていたら、レース終了までポジションを守れただろうし、集団の対処もうまくいって、違うレース展開になったのかもしれない。僕にとって数年ぶりとなるモナコGPがもう来週に迫っているので、今は気持ちを切り替えて楽しむつもりだ」

14位:エステバン・オコン(アルピーヌ)
「今日は難しいレースだったし、最終的には全体的にトリッキーな週末になってしまった。結局のところ、競争するためのペースが足りなかったし、攻めるにも守るにもスピードが足りなかったので、レースでの選択肢が限られていた。スタートではなんとかポジションをキープできたけど、オープニングスティントではランス(ストロール)を抑えるのに苦労した。一度抜かれると離されてしまい、僕たちは後続との差を保つことができなかった。ピットストップが遅れたチームから利益を得るために最初のスティントを伸ばそうとしたが、それは実現しなかった。今週末は戦いに参加できなかったけど、僕たちは前進を続け、来週のモナコでも戦う。昨年のいい思い出があるから、ポジティブな気持ちで臨む」

15位:周冠宇(ザウバー)
「今日のレースは序盤は淡々としていたけど、後半に動きが出てきた。セーフティカーが導入されることを期待していたけど、それは叶わなかったものの、それでもうまく機能して、タイヤをうまくマネジメントしてポジションを上げることができた。残念ながら、オーバーテイクが難しいサーキットでほとんどのマシンが同じような1ストップ作戦をとっていたため、大きなアクシデントもなく、ポイントには届かなかった。特にペースとパフォーマンスに関しては、まだもう少し引き出す必要がある。次のモナコでは、まったく違うコースでパッケージが突然うまく機能することがある。チームはプッシュを続けているし、次のレースでポイント争いに加わるために全力を尽くす」
16位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「残念ながら、今日はうまくいかなかった。上位グリッドで戦えるほどの速さはなかったし、レース展開を考えると、意図していた戦略が功を奏するにはあまりにも離されすぎた。でも全般的には、マシンの競争力が昨日よりも落ちているように感じたので、チームとして何がもっとうまくできたのかを見直す必要がある。それとは別に、このコースでは週末を通してクルマの安定感が増してしているように感じたので、自分たちでコントロールできる要素をしっかり把握する必要がある。モンテカルロのストリートにむけて万全の準備ができるよう、今後数日でたくさんのことを分析しなければならないことがたくさんある」

17位:バルテリ・ボッタス(ザウバー)
「僕のほうは静かな午後だった。周とは対照的な戦略で、戦略で何か違うことを試みて早めにピットインした。ただ、第2スティントが少し長すぎて、ラスト10周でタイヤがドロップオフしまったけれど、レースの大部分ではうまくいったから、試してみてよかった。このような狭いコースで前進するのは難しいことで、特にスタートポジションは理想的ではなかった。アップグレードという意味では、ここで小さなステップを踏むことができたし、昨日のコンディションがなければ予選でもう少しポテンシャルを発揮できたはずだ。本国のチームは、次の新しいパーツを提供するために多くの努力をしているし、今後数レースにわたって実装される予定だ。また、モナコではよりトラックに特化したものも用意する予定だ。もちろん、モナコは独自のレースで、予選がすべてだ。モナコ公国でポイントを獲得するチャンスを得るためには、予選をうまくやることが重要になる」

18位:ローガン・サージェント(ウィリアムズ)
「今日は少し苦戦した。ここではオーバーテイクがほとんどできないし、DRSトレインに引っかかったり、汚れた空気が多くてタイヤをいい状態に保つのが難しく、第2スティントではブルーフラッグがたくさん出て、ある意味で追い打ちをかけられた。クリーンエアの中で走ったときのウィンドウを見れば、周りのマシンに比べてパフォーマンスは悪くなかったと思うし、そこはポジティブだった。レースについては、ノーズをきれいに保って周回を重ねることを心がけた以外は、あまり多くを語ることはない」

19位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「全般的に難しい一日、そして週末だった。ピットレーンからスタートし、マシンのセットアップをいくつか変更した。そのおかげで多くのデータを収集することができた。スタートではソフトタイヤを選択し、セーフティカーで状況が変わることを期待していた。前方で何も起こらなかったので、いくつかのコンパウンドを試ししてみようと考え、基本的にちょっとしたテストセッションとして使用した。モナコでは体制を立て直し、ベストなポジションを確保したい」

DNF:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「ホイールの問題に直面したあと、ロングランでブレーキを試すテストセッションとしてレースを使った。ピットから出てきたときには問題を感じなかった。ピットリミッターを外して振動を感じたときに初めて、何かがおかしいとわかったんだ。タイヤはあるポイントまで行かなければ脱落することはないだろうと分かっていたし、そうなったらストップすると思っていた。安全だったけど、ペナルティを受けた理由は理解できた。今日は少し痛いけど、暗いことばかりではない。僕たちにはプランがあるし、ミッドフィールドが稼いでいるポイント数もそれほど多くないので、そこまで離されているわけではないし、まだ追いつくことができる。昨年のこの時点では1ポイントしか取れていなかったので、同じような状況だ。それほど大きなアップグレードは予定していないし、マシンの重量を減らすことに重点を置いているけど、それでも細かなアップグレードは考えている。できる限りの学びを生かして、モナコに照準を合わせていく」

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カテゴリー: F1 / F1エミリア・ロマーニャGP / F1ドライバー