イモラ 2026年F1カレンダーから外れるも復帰を模索「まだ終わっていない」
2026年のF1暫定カレンダーが正式発表され、マドリードが新たに加わった一方で、イモラはラインナップから外れた。これに対し、イモラ市とエミリア・ロマーニャ州は失望をにじませながらも、将来的な復帰への意欲を強調している。

2020年にパンデミック下でF1カレンダーに復帰したイモラは、その後も幾度かグランプリを開催し、2021年には2025年までの契約を締結。しかし2023年大会は洪水によって中止となり、今回の2026年カレンダーにも名前が含まれなかった。

これを受け、イモラ市長マルコ・パニエーリは次のように声明を発表した。

「2026年のF1グランプリ暫定カレンダーが発表され、イモラは除外された。このことはすでに承知していたが、それでも失望や苦い思いがあるのは当然だ。我々の地域はこれまで、記録的な来場者数を誇る素晴らしいイベントを開催してきた」

「イモラのグランプリはファンとドライバーから非常に愛され、高く評価されていた。歴史ある町並みとレーストラックの魅力を融合させたユニークな体験だった」

「しかし、これは終わりではない。契約締結時からスケジュール調整の難しさは認識していた。我々は常に透明性と協力姿勢を持って、関係機関との連携を進めてきた」

また声明では、2023年大会の中止を受け、主催自治体や地域コンソーシアム「Con.Ami」が2026年大会の予算を確保していたことも明かされた。

「この地域は一度決めた約束を守る。そして2020年、世界がコロナで麻痺していた時、困難に直面したF1を受け入れた実績がある」

「今は非難や諦めの時ではない。全関係者が責任を持ち、カレンダー復帰に向けた対話を再開するべき時だ。5月26日には政府およびスポーツ当局に対して、復帰の条件や支援方法を明確にするための“制度的協議の場”の設置を要請した」

「イモラ、エミリア・ロマーニャ、そしてこのグランプリを愛するすべての人へ――今は失望や対立に身を任せる時ではなく、むしろ粘り強さと建設的な取り組みの時だ。まだ終わっていない。我々は、かつては不可能と思われた目標を、ここまで達成してきたのだから」

F1公式には今のところイモラ復帰に関する言及はないものの、関係自治体は引き続きロビー活動を続け、カレンダー復帰のチャンスを狙っていく方針だ。

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カテゴリー: F1 / F1エミリア・ロマーニャGP