F1オランダGP 予選 プレイバック:オスカー・ピアストリが今季5度目のポール
第15戦F1オランダGPの予選は、ザントフォールトの熱狂的な観客の前でマクラーレン勢が圧巻のパフォーマンスを見せ、オスカー・ピアストリが僅差でポールポジションを獲得した。

ランド・ノリスとの差はわずか0.012秒。3番手にマックス・フェルスタッペン、そしてキャリア最高の4番手にアイザック・ハジャーが並んだ。Q1からQ3までの流れを無線、戦略、心理戦も交えて振り返る。

Q1:ストロールがクラッシュ、フェラーリは不安定な滑り出し
予選最初のアタック合戦は晴天のザントフォールトで幕を開けた。角田裕毅が真っ先にコースへ飛び出し、フェラーリ勢も早めに動いた。しかしその走りは不安定で、ハミルトンは途中でラップを中止。ルクレールもタイムを伸ばせず下位に沈む。

中盤、ランス・ストロールがターン3の進入でわずかに芝生へ乗せ、コントロールを失ってクラッシュ。グラベルを越えてバリアに直撃し、セッションに赤旗が出される。デビッド・クルサードは「レースドライバーがしてはいけないミス」と厳しく指摘した。

残り数分での再開後、ルクレールが9番手に滑り込んで脱落を回避。一方、フランコ・コラピント、ニコ・ヒュルケンベルグ、エステバン・オコン、オリー・ベアマン、ストロールが脱落。ハースは期待通り苦戦し、アルピーヌ勢にも希望は見えなかった。

Q2:大混戦の中で角田裕毅は12番手敗退
Q2では3番手から14番手までがわずか0.3秒差という超接戦。序盤、フェルスタッペンが観客の大歓声を受けながらトップタイムを記録、マシンの本来の力を引き出し始める。

一方、マクラーレン勢は余裕を見せ、1セット目を消化しながらも着実に上位を確保。ノリスは1分08秒874を叩き出し、ピアストリも0.1秒差で続く。フェラーリはペース不足に苦しみながらも両者とも何とか突破圏内を維持した。

角田裕毅は9番手に位置していたが、残り時間わずかの段階でカルロス・サインツが8番手に上がり、さらにフェルナンド・アロンソが7番手へ。最後のアタックでリアム・ローソンが順位を伸ばし、キミ・アントネッリを弾き飛ばした結果、角田裕毅は12番手で敗退。惜しくもQ3進出はならなかった。
このセッションで脱落したのはアントネッリ、角田裕毅、ガブリエル・ボルトレト、ピエール・ガスリー、アレックス・アルボン。

Q3:ピアストリとノリス、運命を分けた0.012秒
決勝のグリッドを決める最終決戦。各チームはまず中古タイヤで様子を探り、アロンソやハジャーもセーブしながら周回を重ねる。観客の視線は母国の英雄フェルスタッペンに注がれるが、マクラーレンの勢いは止まらない。

ピアストリは1分08秒662を記録し、暫定ポール。ノリスも力強い走りで0.012秒差まで迫ったが、わずかな向かい風でストレートスピードを失い、届かなかった。「小さな向かい風で0.01秒を失った」と肩を落とした。

フェルスタッペンは3番手を確保。「予選が一番いい感触だった」と語りつつも、マクラーレンの速さを認め「自分たちのレースに集中する」と冷静に語った。
そして大健闘を見せたのがアイザック・ハジャー。ルーキーながら堂々の4番手を獲得し、ラッセルやルクレールを抑え込んだ。

予選結果:マクラーレンのフロントロー独占
■ ポール:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)1分08秒662
■ 2番手:ランド・ノリス(マクラーレン)+0.012秒
■ 3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
■ 4番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
■ 5番手以下:ジョージ・ラッセル、シャルル・ルクレール、ルイス・ハミルトン、リアム・ローソン、カルロス・サインツ、フェルナンド・アロンソ

ドライバーの声
ピアストリは「最高のタイミングで仕上げられた。まだ課題はあるけれど、とても満足」と振り返り、ライバルのノリスも「僅差で負けたが、明日は楽しめるはず」と語った。フェルスタッペンは「観客のエネルギーは最高。マクラーレンは速いが、自分たちのレースに集中する」とコメント。

マクラーレンがフロントローを独占したオランダGP予選。明日の決勝は、チームメイト同士の激突と、母国で逆襲を狙うフェルスタッペン、そして躍進するハジャーに注目が集まる。

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カテゴリー: F1 / F1オランダGP