ジョージ・ラッセル メルセデスF1で転機「限界を超えようとして痛い目を見た」
ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、F1でのある時期のアプローチが自分自身にとって大きな転機となり、結果的にメルセデスで「より大きな成果」を手にすることにつながったと明かした。

ウィリアムズからメルセデスに移籍して2年目、7度の世界王者であるルイス・ハミルトンとチームメイトとして戦う中で、ラッセルは自分の限界を確かめるため、サーキット上でさらに踏み込む必要があると感じていたという。

しかし、当時のメルセデスは競争力に欠けており、その姿勢はある意味で裏目に出た。ラッセルはドライバーズランキング8位に終わり、表彰台は2回にとどまった。一方でハミルトンは6回の表彰台を獲得し、ランキングでもラッセルを5つ上回り、ポイントでも59点差をつけていた。

この経験から教訓を得たラッセルは、ハミルトンの影から解放された昨季、チーム内で存在感を高め、メルセデスでのベストシーズンを送った。ランキング4位でシーズンを終え、カナダとシンガポールで勝利を挙げている。

「ルイスと一緒に走っていた時期は、自分を試したくて、まだ余力があるのかを知るために、限界を超えてみたいと思っていた」とラッセルは、シーズン終了後にRacingNews365など一部メディアに語った。

「主に2023年のことだけど、表彰台争いをしているだけでは満足できなかった。表彰台や4位で終わるよりも、境界線を押し広げて、ハイライトになる結果を狙いたかった」

「それが少し痛い目にあった部分でもある。だから昨年は少し抑えるようにして、その結果、より大きな成果につながったと思う」

ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

ラッセルが担ったリーダーシップ
2025年シーズン、ルーキーのキミ・アントネッリをチームメイトに迎えたことで、ラッセルはチーム内でよりリーダー的な役割も担うようになった。

27歳のラッセルは、自身の性格について「かなり合理的で客観的な人間だ」と表現し、その強みを舞台裏で発揮できたと感じているという。

「このスポーツでは感情が高ぶる場面が本当に多い。特にその瞬間では、それも悪いことではない」とラッセルは語った。

「でも、エンジニアのオフィスやデザインオフィスで、アップデートや進むべき方向性について話すときには、冷静で明確な頭を持つことがとても重要だ。特定の瞬間に過剰反応しないことが大切になる」

「ある週末が失敗だったのか、そうでなかったのかを、なぜそうなったのかという客観的な理由で考える必要がある。週末が良くなる、あるいは悪くなる理由は決して一つではないからだ」

「失敗の理由として、特定の要素を指摘する理論はいくらでも出てくる。でも、その理論だけを基に行動計画を立ててしまうと、間違った方向に進んでしまう可能性がある」

ラッセルは、感情と冷静さのバランスを取ることこそが、メルセデスで結果を積み重ねる上で重要だったと振り返っている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / メルセデスF1