アウディF1の目標はなぜ2030年? ビノットがフェラーリの歴史で示した理由

ドイツの自動車メーカーであるアウディは、ザウバーを引き継ぐ形で今季からF1に参戦し、自社製パワーユニットを投入する。昨年末にはミュンヘンでイベントを開催し、デビューシーズン用のコンセプトリバリーを公開するとともに、2030年にF1タイトルを争うという目標を発表した。
この目標が実現すれば、アウディは参戦5年目でグリッドの最前線に立つことになる。
2030年のタイトル目標以前に表彰台の頂点に立つ可能性について問われると、ビノットはRacingNews365に対し、次のように語った。
「レースに勝つことは、もちろん可能だ」とビノットは語った。
「我々が目指しているのは2030年にチャンピオン争いをすることであり、それは単に勝つという話ではなく、2030年にパドック全体のベンチマークになるということだ」とビノットは続けた。
「メディアやファンの視点から見れば、とても長く感じるかもしれない。それは理解している」とビノットは認めた。
「だが、しっかりとした基盤を築くのにどれだけ時間がかかるかを考えれば、決して長くはない。これは非常に挑戦的な取り組みだ」とビノットは強調した。
「もしそれ以前に勝てるのであれば、我々は勝ちに行く。ただし、他のチームを見ても分かるように、基盤を作るには時に長い時間が必要になる」とビノットは付け加えた。

ビノットが引き合いに出したフェラーリの例
アウディ加入以前、ビノットは2019年から2022年までフェラーリのチーム代表を務めていた。数十年にわたりフェラーリに在籍し、ミハエル・シューマッハ時代の成功も内部から経験している。
ビノットは、シューマッハがフェラーリでタイトルを獲得するまでにも、長い年月が必要だったことを指摘した。
「私はフェラーリでの経験がある」とビノットは語った。
「ジャン・トッドは1993年に加入し、最初のタイトルを獲得したのは1999年だった。単純に計算すれば、ミハエル・シューマッハ、ジャン・トッド、ロス・ブラウンとともに、どれだけ時間がかかったかが分かる」とビノットは述べた。
「チーム作りとは、人の数やその相互作用、ツール、プロセス、手法、施設、製造能力など、あらゆる要素が関わってくる。本当に多くのものが必要だ」とビノットは説明した。
「よくサッカーに例えられる。プライベートチームとしてのザウバーに非はないし、彼らは良い仕事をしてきた。ただ、たとえば三部リーグで戦っているクラブが、チャンピオンズリーグを制したいと考えたとしよう」とビノットは語った。
「翌シーズンに名前がアウディになったからといって、すぐにチャンピオンズリーグで勝てるわけではない」とビノットは続けた。
「チャンピオンズリーグで勝つためには、道筋と計画を明確にしなければならない。そして、それには数シーズンを要するんだ」とビノットは結論づけた。
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