F1オランダGP ザントフォールト2026年で終了 主催者「後悔はない」

2021年に大規模な投資を経てF1カレンダーに復帰したザントフォールトは、昨年フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)との契約をわずか1年延長する決定を下した。
ベルギーGP(スパ・フランコルシャン)との隔年開催といった複数の選択肢も議論されたが、最終的に明確な終了を選んだ。この決断はモータースポーツ界に賛否両論を巻き起こしている。
大会代表のヤープ・ファン・オフェルデイクは、来週の開催が特別なものに感じられるかと問われると「まだそうは思わない。来年なら間違いなくそう言うだろう」とRacingNews365に語った。
「最後の開催は、おそらく最初の開催と同じように、違った形で感情を呼び起こすだろう。このイベントがオランダでどれほど大きな意味を持つかは皆わかっている」
「だが2026年で終了すれば、F1は再び他の大陸に焦点を移す。来年が非常に特別な年になることは誰もが感じている。その後はオランダに戻ってくることは何年もないかもしれないし、もしかすると二度とないかもしれない」
FOMの反応と財政的現実
数か月に及ぶ交渉の末に下されたザントフォールトの決断は、F1側の失望を招いた。ファン・オフェルデイクはこう説明する。
「最初は、我々の決断に失望したことを誇らしくも思った。しかし同時に、我々がなぜその決断を下したのかについて理解も示してくれた」
「我々がシルバーストンと並んで、1ユーロの補助金も受けずに開催している唯一のグランプリであることを、彼らは誰よりもよく知っている」
財政的な負担は重いものの、F1 CEOのステファノ・ドメニカリはザントフォールトを「レース運営の新たな基準を打ち立てた」と繰り返し称賛してきた。
「彼らは残念がっていた。なぜなら、ステファノ・ドメニカリはここ数年、我々がF1界に新たなベンチマークを作ったと繰り返し述べてきたからだ。我々もそれを誇りに思っている」とファン・オフェルデイクは話す。
「一方で、我々がサーキット・ザントフォールト、TIGスポーツ、SportVibesの3つの小規模な組織でこの巨大イベントを自己負担とリスクで運営していることも彼は理解している。そのリスクはいつか限界に達する。だから彼らの側にも理解がある。いまも素晴らしい協力関係を続けており、残り2回を最高の大会にする必要があると双方が理解している」

後悔なき決断と未来への視線
F1とオランダのファンが愛するサーキット喪失を惜しむ一方で、ファン・オフェルデイクは後悔の念はないと強調する。
「継続するかどうかについての議論と意思決定のプロセスはすでに完了している。そこには激しい議論もあったが、明確な選択だった。そして一度決断を下した以上は、前だけを見ている」
残されたオランダGPはあと2回。ザントフォールトは情熱と壮観で知られる大会を最後まで演出し、F1への別れを彩る決意だ。チェッカーフラッグが振られた後も、轟音と熱狂に包まれた観客の記憶は砂丘に長く刻まれることになる。
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