F1 イタリアGP
2018年のF1世界選手権 第14戦 イタリアGPの決勝レースが9月2日(日)にモンツァ・サーキットで行われた。

優勝はルイス・ハミルトン(メルセデス)。残り8周でキミ・ライコネンをオーバーテイクしてトップでチェッカー。今季6勝目を挙げた。2位にはキミ・ライコネンが続き、キャリア100回目の表彰台。母国グランプリでの今季初勝利はならなかった。

3位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、4位バルテリ・ボッタス(メルセデス)、5位セバスチャン・ベッテルの順でチェッカーを受けたが、フェルスタッペンはレース中のボッタスとの接触で5秒加算ペナルティを科せられており、5位に降格。3位にはバルテリ・ボッタスが浮上し、メルセデスがダブル表彰台を獲得。オープニングラップの接触から挽回したセバスチャン・ベッテルが4位を獲得した。

優勝:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「大変なレースだったけど、本当に楽しいレースだった。とても満足している。今日は最高の午後になった。僕たちとフェラーリは非常に僅差だったし、実際、誰がミスを最小限にとどめ、タイヤを最も労われることができるかというレースになった。バルテリは僕がキミに近づけるように最高の仕事をしてスティントを伸ばしてくれた。今日は本当に素晴らしいチームワーク、素晴らしいピットストップ、チームとの素晴らしいコミュニケーションだった。1周目は激しかったし、僕たち全員が同じようなスタートを切った。ターン4に入ったときにセバスチャンがアウトサイドではなく、インサイドに進むことを選んだのは少し驚きだった。あれは僕のチャンスだったし、彼と十分な距離をとっていることを確認しなければならなかった。少し接触があって、クルマは少しダメージを負ったけど、幸いにも続行して、キミについてくことができた。第2スティントでキミとのギャップを縮めると、彼のタイヤにブリスターができているのが見えたので、自分のタイヤを労わって、自分はブリスターを作らないようにしていった。ベッテルがピットストップに入ったときにキミについていくのはちょっと難しかったけど、僕の方がタイヤが良い状態であることはわかっていた。特にレズモとアスカリではギャップを縮めるために全力でプッシュしなければならなかった。でも、このトラックは本当に素晴らしいし、いろんな高速コーナーがあって、コーナーで追いかけることができる驚異的なサーキットだ。シケインも世界で最高のトラックであるために一役買っている。イタリアで勝利を収めるのは常に本当に特権的なことだ。でも、僕たちは集中しつづけて、仕事を頑張って、シンガポールで良い戦いができるようにしなければならない」

2位:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「今日、僕たちのクルマは本当に良かった。1セット目のタイヤは問題なかったけど、2セット目は期待していたほど長くは持たなかった。僕たちができることはあまりなかったし、ずっとプッシュしなければならなかった。楽をしてタイヤを労われるような時間は一瞬もなかった。もっと良い結果を望んでいたのは確かだけど、これが僕たちが得た結果だ。ベストを尽くしたけど、十分ではなかった。理想の世界でどうすべきだったかを言うのは簡単だけど、僕たちは正しいと思ったことをやったし、何も間違っていなかったと思う。2位は理想的ではないけど、受け入れなければならない。左リアタイヤはラバーが残っていなかったので、レースをフィニッシュできたのはラッキーだったと思う。今後のレースではどの場所も全員がかなり僅差になるだろう。ベストを尽くし続けて、最後のレースになったときにそれが十分であることを願っている」

3位:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「僕とルイスの二人にとって非常に成功を収めた一日だったし、表彰台に戻ることができて良い気分だ。今日、フェラーリが速いことはわかっていたし、100%を尽くして、彼らにプレッシャーをかけたいと思っていた。今日はチーム一丸となって仕事をしなければならないことはわかっていたし、それが僕たちにとって非常にうまくいった。1コーナーでセバスチャンに起こったことによって、今日は表彰台を獲得する良いチャンスがあることがわかった。それでも簡単なレースではなかった。第1スティントをとても長く走り、中古のタイヤでキミを抑え続けようとしていた。そのタイヤでもなんとかそれなりのラップタイムを引き出すことができたし、キミは決してオーバーテイクできるまで近づくことはできなかた。最終的に戦略がルイスと僕のレースの両方を助けた。長い第1スティントの後、フレッシュなラバーでマックスと戦うチャンスがあり、表彰台で終えることができた。今日は本当に良いチーム努力だったし、僕たちはフェラーリよりも後ろからスタートしたけど、彼らよりも多くのポイントを獲得することができた。でも、僕たちは彼らにプレッシャーをかけられるようにプッシュし続けなければならない」

4位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「序盤にターン1とターン4でキミをオーバーテイクしようとしたけど、できなかった。彼はブレーキを踏んだし、そうする権利があったので、僕は脇に移動して、ルイスとの間隔を広げた。間隔はあったし、もうチャンスはなかった。だから、ルイスと接触して、スピンしたのは残念だった。僕のクルマはダメージを負ってしまった。違った結果になったかもしれないけど、そうはならなかった。残念ながら、僕のレースは妥協を強いられてしまった。残念だけど、ベストを尽くしたし、後方からそれなりに挽回することができた。全体的に見れば、さらに悪い結果になっていた可能性があった。僕たちにはペースがあったし、勝てたかもしれないので、もちろん落胆している。チャンピオンシップで多くのポイントを取り戻さなければならないけど、僕たちにはまだ改善するための時間があるし、リカバリーする余地はある。ティフォシには申し訳なく思う。今日、彼らは違った結果に値していたからね」

5位:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「今日のクルマのパフォーマンスを見れば、僕たちはこのトラックで競争力があったので僕たちは本当に良い仕事ができたと思う。これ以上の結果は難しかったと思うし、コース上で3位でフィニッシュできたのは良い結果だった。残念ながら、ペナルティを科せられて5位に降格してしまった。バルテリの左に十分なスペースを与えていたし、彼はコースを外れる必要はなかったと思っている。ルールは、クルマ一台分のスペースを与えていれば十分だと言っている。僕はそうしていた。でも、彼はターン1で僕のホイールに接触して、まっすぐ行かなければならなかった。ペナルティには同意できないけど、決定は下されたわけだし、それについて僕たちにはどうすることもできない。もちろん、ペナルティについて聞いた後、トラックポジションを維持しようという決意がさらに高まった。できる限り最高のレースをしようとしていたし、僕たちはストレートでかなり遅いので、懸命に戦わなければならなかった。レース前は5位が僕たちにとって可能性のあるベストな結果だと思っていたけど、良いスタートを切り、メルセデスを抑えて3番手にいたし、すべてを出し切れたと思う。ポジティブな点に目を向ければ、今日、クルマのパフォーマンスはとても良かったし、ペースという点でも競争力があった。全体的にこのトラックでメルセデスを抑え続けられたことは非常にポジティブな兆候だし、通常、僕たちのクルマが強いシンガポールにむけてこの勢いを維持できることを願っている」

6位:ロマン・グロージャン (ハース) ※レース後、失格処分
「再びポイント圏内に入れたのは素晴らしいことだし、一連の良いレースを楽しんでいる。良いレースだったけど、タフだった。今日は間違いなくフォースイディアの方が速かった。彼らを抑え続けるために懸命にクルマをプッシュしなければならなかった。それにはとても満足しているし、チームの進歩にもとても満足している。これで僕たちはコンストラクターズ選手権4位に浮上したわけだし、かなり驚くべきことだ。モンツァで良いレースができるとは思っていなかったけど、今日は違った。満足しているし、シンガポールに行くのを楽しみにしている」

7位:エステバン・オコン (フォースインディア)
「今日の結果には満足している。僕たちは6位を目指していたけど、グロージャンに仕掛けられるほどのペースアドバンテージがなかった。それでも、7位と8位はチームにとって素晴らしい成果だ。スタートは本当に良かったけど、ターン1へのアプローチで芝に押し出されて、抜け出さなければならなかったので、いくつかポジションを落としてしまった。そこからのペースが良かったし、サインツの前に出ることができた。タイヤを労わって長持ちさせることがでいた。レース終盤、グロージャンを仕留める現実的なチャンスが1回あったけど、うまくいかなかった。ヨーロッパシーズンを力強い結果で終えることができて満足している。好調でフライアウェイに臨めるし、僕たちには勢いがある」

8位:セルジオ・ペレス (フォースインディア)
「ここでポイントを獲得できて満足している。グリッドのかなり後ろからスタートしたことを考れば特にね。残念ながら、レース全体を大きなダメージを抱えた状態で走らなければならなかった。ケビン(マグヌッセン)とバトルをしていて、すでに僕が追い抜いているのに彼はシケインを2回もカットした。彼はポジションを戻すようには言われていなかったけど、レズモでもう一度なんとか彼に並べた。でも、十分なスペースを与えてくれず、インサイドに押し込まれた。あのような高速コーナーでは常に接触してしまうし、そのせいでマシンにかなりのダメージを負うことになった。アンダーステアがひどくかったし、とても難しいレースだった。そのような問題はあったけど、僕たちには強力なペースがあったし、レースの終盤はエステバンの真後ろについて、2人でグロージャンの前に出ようと頑張った。“ベスト・オブ・ザ・レスト”にはなれなかったけど、あらゆることを考えれば、今日は良い仕事ができたと思う。この2週間の結果はこのチームの強さを示している。理論上はチャンピオンシップで4位につけていただろうし、しっかりとポイントを獲っている。シンガポールではいくつかアップグレードもあるし、チャンピオンシップの終盤戦も良いパフォーマンスを継続できるよう願っている」

9位:カルロス・サインツ (ルノー)
「全体的に週末には満足している。今日は全て出し切った。厳しくなると予想していた週末でなんとか4ポイントを獲得できたし、結果には満足していいと思う。ペースは良かったけど、直線で少し逃していたし、その部分でいくつかポジションを失った。ポジティブな点は、スパ以降に僕たちは良い進歩を果たしているし、クルマのフィーリングもはるかに良くなっている。今はシンガポールを楽しみにしている。もっと競争力があることを期待している」

10位:ランス・ストロール (ウィリアムズ)
「良い気分だと言うのはかなり控えめな表現かもね。ポイントを獲得できればと思ってはいたけど、実際にはあまり期待はしていなかった。予選の位置をキープできるペースがあるとは思っていなかったけど、僕たちはやり遂げた。レース中ずっとサインツを追いかけていたし、終盤には捕えかけていたので、今日と今週末の自分たちの仕事には本当に満足している。今週末は予選が良かったし、レースでは戦略もはまった。まさにすべてがうまくかみ合った週末だった。週末を通して堅実な仕事ができて、チームの全員がそれぞれの役割を果たしたことが鍵だった。このトラックは僕たちに合っていたと思うけど、シンガポールに向けてもポジティブだ。去年は予選で散々なペースで18番手だったけど8位でフィニッシュした。常にチャンスはある」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イタリアGP