ミカ・ハッキネン F1引退決意の過去「もう終わりだ」から2連覇

しかし、その危機を乗り越えたことが1997年の初優勝、そして1998年、1999年の2年連続ワールドチャンピオン獲得につながった。ハッキネンは、その転機となった出来事を振り返っている。
7年間勝てず「もう終わりだ」と引退を決意
ミカ・ハッキネンは1991年にロータスからF1デビューし、その後マクラーレンへ移籍。しかし、初優勝まで実に7シーズンを要した。
『OFFTRK』ポッドキャストで当時を振り返り、1997年イギリスGPで首位を走行中にエンジントラブルで勝利を逃したことが、引退を考える決定打になったと明かした。
「1991年にF1へ参戦し、2001年に引退した。初優勝まで7年かかった。それは本当に長かった」
「毎年が苦しかった。自分ではすべて正しいことをしていると思っているのに勝てないからだ。7年目、シルバーストンでレースをリードしていたが、エンジンが壊れた。そのときマネージャーに『もう終わりだ』と言った」
「家へ帰る途中、『もう続けられない。僕は終わりだ』と思った。でも彼は『悪かったのは君ではない。壊れたのはエンジンだ』と言って僕を説得してくれた」
精神面を見直したことが王者への転機
マネージャーの励ましだけでは気持ちは晴れず、ハッキネンは知人を通じて医師の診察を受けたという。その医師は技術やフィジカルではなく、精神面に原因があると見抜いた。
「それでも十分ではなかった。そこで友人に『いい医者を知らないか』と聞いた」
「その医師は僕の話を聞いてくれた。レースに勝てないことだけでなく、遠征中も母や妹、恋人のことを心配していることに気づいてくれた」
「彼は『どれくらい一緒に取り組みたい?』と聞いたので、『一生だ』と答えた」
「その年に初優勝し、翌年はワールドチャンピオンになり、その次の年も再びワールドチャンピオンになった」
挫折が2連覇への原動力になった
ハッキネンは1997年ヨーロッパGPで悲願のF1初優勝を達成すると、その勢いのまま1998年にはミハエル・シューマッハを破って初のワールドチャンピオンを獲得。翌1999年もタイトルを防衛し、F1史に名を刻む名ドライバーとなった。
本人が明かしたように、キャリア最大の転機はマシン性能ではなく精神面の変化だった。あと一歩でF1を去るところまで追い込まれた経験が、その後の2年連続タイトル獲得へとつながる大きな分岐点となった。
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カテゴリー: F1 / F1ドライバー
