カルロス・サインツJr. “危険なコース再加入”は不問 予選3番手を維持

雨に見舞われた難しい予選セッション後、サインツJr.は再加入の仕方が問題視され調査対象となっていたが、アストンマーティンが提出した証言が情勢を一変させた。
ターン5のコースオフから再加入、ストロールの前へ戻った場面が審議に
Q1終盤、サインツJr.はターン5でコースオフし、濡れた路面でマシンを立て直しつつコースへ復帰した。このとき、ランス・ストロールの前方へ戻る形となり、一瞬ストロールがラインを外すように見える場面もあった。
視界が悪く、グリップも乏しいコンディションだったことから、スチュワードは「危険な再加入の可能性あり」としてセッション後に調査を開始した。
アストンマーティン側の証言が決め手 「危険とは感じていない」
聴聞にはアストンマーティンの代表者も出席し、ストロール本人の見解として「危険とは感じていない」と明確に説明した。
この証言が決定的となり、スチュワードは「危険な再加入ではない」と結論付け、ペナルティを科さない判断を下した。

決勝は3番手スタート、好位置から上位争いへ
今回の裁定により、サインツJr.は予選3番手のグリッドをそのまま維持。前方にはランド・ノリスとマックス・フェルスタッペンが並ぶ。
雨の予選とは異なり、決勝は乾いたナイトコンディションになる見通しで、サインツJr.にとってはクリーンエアでレースを進められる絶好の位置となる。
ウィリアムズ移籍後、安定して上位に絡む速さを見せ続けるサインツJr.が、ラスベガスでも表彰台争いに加わる可能性は十分にある。
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