カルロス・サインツJr. “危険なコース再加入”は不問 予選3番手を維持 / F1ラスベガスGP
ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は、F1ラスベガスGP予選のQ1で発生した「危険なコース再加入(unsafe rejoin)」の疑いについて、スチュワードから“ペナルティなし”との判断を受けた。これにより、サインツJr.は土曜夜の決勝を3番グリッドからスタートする。

雨に見舞われた難しい予選セッション後、サインツJr.は再加入の仕方が問題視され調査対象となっていたが、アストンマーティンが提出した証言が情勢を一変させた。

ターン5のコースオフから再加入、ストロールの前へ戻った場面が審議に
Q1終盤、サインツJr.はターン5でコースオフし、濡れた路面でマシンを立て直しつつコースへ復帰した。このとき、ランス・ストロールの前方へ戻る形となり、一瞬ストロールがラインを外すように見える場面もあった。

視界が悪く、グリップも乏しいコンディションだったことから、スチュワードは「危険な再加入の可能性あり」としてセッション後に調査を開始した。

アストンマーティン側の証言が決め手 「危険とは感じていない」
聴聞にはアストンマーティンの代表者も出席し、ストロール本人の見解として「危険とは感じていない」と明確に説明した。

この証言が決定的となり、スチュワードは「危険な再加入ではない」と結論付け、ペナルティを科さない判断を下した。

カルロス・サインツJr. ラスベガスグランプリ

決勝は3番手スタート、好位置から上位争いへ

今回の裁定により、サインツJr.は予選3番手のグリッドをそのまま維持。前方にはランド・ノリスとマックス・フェルスタッペンが並ぶ。

雨の予選とは異なり、決勝は乾いたナイトコンディションになる見通しで、サインツJr.にとってはクリーンエアでレースを進められる絶好の位置となる。

ウィリアムズ移籍後、安定して上位に絡む速さを見せ続けるサインツJr.が、ラスベガスでも表彰台争いに加わる可能性は十分にある。

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カテゴリー: F1 / カルロス・サインツJr. / ウィリアムズ・レーシング / F1ラスベガスGP