ニコ・ヒュルケンベルグ「2026年に向けてアウディF1は悪くない位置にいる」

2025年シーズンを総括し、ヒュルケンベルグは次のように語っている。
「全体的にはポジティブな気持ちでシーズンを振り返っている。年を通して、スポーツ面でも組織面でも重要なステップを踏めたと思う。2026年に向けて、しっかりとした基盤ができたと感じている。」
シーズンは決して平坦ではなかった。ヒュルケンベルグは、年初の状況について率直に振り返る。
「僕たちは期待していたよりも弱いスタートだった。自分たちの本来のレベルやポテンシャルを下回っていたと思う。」
しかし転機となったのはバルセロナ以降だったという。
「そこから多くを修正できたし、ポイントを獲得できるレースが増えていった。」
具体的な成果として、ヒュルケンベルグ自身のシルバーストンでの3位、バルセロナでの5位に加え、チームメイトであるガブリエル・ボルトレトのブダペストでの6位、オーストリアでのダブルポイントフィニッシュを挙げている。
「カタールは不運だったけれど、全体を見れば、事前に目標としていたものは最終的に達成できたと思う。」
2026年アウディF1への布石としての2025年
2025年が2026年への良い土台になっているかと問われると、ヒュルケンベルグは慎重ながらも前向きな姿勢を崩さなかった。
「そうであってほしいと思っている。今年の進歩は間違いなく本物だった。サーキット上のパフォーマンスだけでなく、チームとしての連携やコミュニケーション、オペレーションの面でもね。」
特に舞台裏での変化が大きかったと強調する。
「明確な前進を感じている。それがあるからこそ、僕たちは決して悪くない位置にいると思える。」

課題は残る──PU部門とヒンウィルの統合
一方で、プロジェクトがまだ発展途上であることも隠さない。
「改善できる点は常にある。チームとして、そして人員の面でも、まだ成長の途中だ。」
とくに重要なテーマとして挙げたのが、パワーユニット部門とヒンウィルのシャシー拠点、そしてレースチームとの完全な統合だ。
「新しいパワーユニット部門を、ヒンウィルやレースチームと完全に統合することが今は重要だ。」
2026年は、チームが初めて完全自社開発のパワーユニットで戦うシーズンとなるだけに、この統合は成否を分ける要素となる。
2026年への過度な期待は禁物
2026年シーズンの具体的な競争力について、ヒュルケンベルグは慎重な姿勢を貫いている。
「多くの憶測が飛び交っているけれど、誰も本当のことは明かさない。みんな互いに手の内を隠している。僕自身、これ以上の憶測を加えたくはない。」
前向きな感触を持ちながらも、現実的な姿勢を忘れてはいない。
「僕たちは頭を下げて、ひたすら努力を続け、できる限り最高のパッケージを作る必要がある。最終的に、どこにいるのかは時間が教えてくれるだろう。」
2026年、Audi Revolut F1 Teamとして新たなスタートを切るチームに対し、ヒュルケンベルグは静かな自信と現実的な警戒心の両方を持ってシーズンを見据えている。
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