2025年F1 カナダGP決勝:ガスリーとローソンがピットレーンスタート

アルピーヌのピエール・ガスリーとレーシングブルズのリアム・ローソンが、いずれも予選後の車両変更によってパルクフェルメ規定に違反し、決勝はピットレーンスタートとなる。
ガスリーは予選20番手に終わり、最終アタックではグリップ不足に苦しんだ。アルピーヌはその問題の改善を目指し、車両のセットアップを大幅に変更する判断を下したが、これはFIAのスポーティングレギュレーションにおけるパルクフェルメ規定に違反。これにより、ガスリーは最後尾からさらに下がって、決勝をピットレーンからスタートすることとなった。
一方、ローソンも予選Q1で敗退し18番手に終わったことを受けて、レーシングブルズはパワーユニット関連の大規模な交換に踏み切った。チームはシーズン5基目となる内燃エンジン(ICE)を投入したほか、ターボチャージャー(TC)とMGU-Hも5基目を搭載。また、年間2基までと定められているエナジーストア(ES)およびコントロールエレクトロニクス(CE)も、それぞれ3基目を使用した。
これらの変更により、合計で50グリッド降格相当のペナルティが発生。本来であれば15グリッド以上の降格は「最後尾スタート」となるが、ローソンのマシンにはさらにサスペンションセットアップの変更も加えられたため、FIAは「30号車はパルクフェルメ条件を満たしておらず、ピットレーンからスタートする必要がある」と正式に発表した。
2台のマシンが規定外の整備を受けたことで、決勝では戦略面でも注目が集まる展開となりそうだ。特に、エンジンの新規投入によってローソンの今後のパワーユニット運用には柔軟性が生まれた点も見逃せない。
2025年F1 カナダGP 決勝 スターティンググリッド
Grid | No | ドライバー | チーム | 予選 |
---|---|---|---|---|
1 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 1 (-) |
2 | 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 2 (-) |
3 | 81 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | 3 (-) |
4 | 12 | アンドレア・キミ・アントネッリ | メルセデス | 4 (-) |
5 | 44 | ルイス・ハミルトン | フェラーリ | 5 (-) |
6 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | 6 (-) |
7 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 7 (-) |
8 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 8 (-) |
9 | 23 | アレクサンダー・アルボン | ウィリアムズ | 10 (↑1) |
10 | 43 | フランコ・コラピント | アルピーヌ | 12 (↑2) |
11 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ザウバー | 13 (↑2) |
12 | 6 | アイザック・ハジャー | レーシングブルズ | 9 (↓3) |
13 | 87 | オリバー・ベアマン | ハース | 14 (-) |
14 | 31 | エステバン・オコン | ハース | 15 (-) |
15 | 98 | ガブリエル・ボルトレト | ザウバー | 16 (-) |
16 | 30 | カルロス・サインツJr. | ウィリアムズ | 17 (-) |
17 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 18 (-) |
18 | 22 | 角田裕毅 | レッドブル | 11 (↓7) |
PIT | 55 | リアム・ローソン | レーシングブルズ | 19 |
PIT | 10 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | 20 |
カテゴリー: F1 / F1カナダGP / リアム・ローソン / ピエール・ガスリー