ジル・ヴィルヌーヴ使用ヘルメットが約2億円で落札 F1史上最高額を記録

今回オークションに出品されたのは、フェラーリ時代のジル・ヴィルヌーヴが1982年サンマリノGPで実際に使用したGPA製ヘルメット。当時のレースでは、チームメイトのディディエ・ピローニがチームオーダーを無視して優勝し、ヴィルヌーヴは2位でフィニッシュしていた。
このレースは、ヴィルヌーヴが事故死するわずか2週間前の出来事だった。
“最後のレース”で使用されたヘルメット
1980年代当時のF1では、現代のようにセッションごとやレースごとにヘルメットを変更する文化はなく、ドライバーはシーズンを通じて数個のみを使用していた。
ジル・ヴィルヌーヴも1982年シーズン用として2個しかヘルメットを持っていなかったとされており、その希少性が価値をさらに押し上げた。
オークションを担当した「Hall of Fame Collection」はSNSで次のように発表した。
「歴史が作られた。100万ドルを超えて落札された初のF1ヘルメットは、1982年にジル・ヴィルヌーヴがレースで使用したオリジナルのGPAヘルメットだった」
「このヘルメットは約30年間にわたって個人コレクションに保管されていた。今回の歴史的な販売を担当できたことを誇りに思う」
「世界中のトップコレクターたちは、こうしたアイテムを投資対象としても見始めている。この落札は、ジルのレガシーを称えるものでもある」

セナ超えでF1史上最高額に
これまでF1用ヘルメットの最高落札額記録を保持していたのは、アイルトン・セナが1992年ベルギーGPで使用したヘルメットだった。
そのヘルメットは昨年72万ポンド(現在のレートで約96万8000ドル)で落札されていたが、今回のヴィルヌーヴのヘルメットはそれを大きく上回る結果となった。
Hall of Fame CollectionのCEOを務めるダレン・ジャックは、カナダGP会場であるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでCBCに対し、次のように語った。
「このGPAヘルメット自体が、コレクター市場では極めて希少なモデルだ」
「さらに、現存するジル・ヴィルヌーヴ使用ヘルメットは5個、あるいはそれ以下しか存在しない可能性がある」
F1メモラビリア市場の価値は上昇
近年のF1人気拡大を背景に、ドライバー関連メモラビリアの市場価値は急速に高騰している。
今回のヴィルヌーヴのヘルメットに続く高額落札例としては、ルイス・ハミルトンが2023年に使用したヘルメットが38万7000ドル(約6150万円)で落札されている。
NetflixやSNSを通じてF1の世界的人気が高まる中、歴史的アイテムへの投資価値も上昇を続けており、今後も同様の高額取引が注目を集めそうだ。
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