F1王者ランド・ノリス インディ500参戦に含み「ノーとは言いたくない」

マクラーレンは現在、F1に加えてインディカー、そして耐久レース最高峰への本格参戦も進めており、ランド・ノリスの発言は“トリプルクラウン”への布石としても受け止められている。フェルナンド・アロンソの挑戦を間近で見てきた世代だからこそ、その世界への憧れを隠さなかった。
カナダGP直後にインディ500の世界へ
カナダGPで無念のリタイアを喫したランド・ノリスは、その直後にインディアナポリスへ移動。マクラーレンのホスピタリティで時間を過ごし、元チームメイトのダニエル・リカルドや、インディ500完走者のコナー・デイリーとも再会した。
さらにノリスは、アロー・マクラーレン代表トニー・カナーン運転のコルベットでインディアナポリス・モーター・スピードウェイのオーバルを走行。2026年インディ500勝者フェリックス・ローゼンクヴィストを祝福し、ザク・ブラウンやロジャー・ペンスキーとともに博物館も訪問した。
その体験は単なる観光ではなく、“もうひとつのキャリア”を意識させるほど濃密なものだったようだ。
「ノーとは言いたくない」 ノリスが示した含み
インディ500が将来的な目標になり得るかを問われたランド・ノリスは、完全否定を避けた。
「どうなるか分からない。ノーとは言いたくない」とノリスは語った。
さらにノリスは、F1以外への興味を率直に明かしている。
「僕は間違いなくF1以外のことにも挑戦してみたいと思っている。F1は何よりも大好きだけど、同時にレース全般が好きなんだ」
「バイクも好きだし、ラリーも好き。インディカーも好きだ。インディ500だけじゃなく、インディカー全体に興味がある」
現時点で具体的な参戦計画があるわけではない。しかし、“否定しなかった”こと自体がパドックでは大きな意味を持つ。
マクラーレンの“トリプルクラウン構想”とも重なる発言
マクラーレンは現在、F1、インディカー、そして耐久レースへの拡大を進めている。そのため、ランド・ノリスの発言は自然と“トリプルクラウン”の文脈とも結びつく。
ノリス自身も、その話題を完全には避けなかった。
「マクラーレンにとってもトリプルクラウンの一部だからね。僕はモナコで勝った。これで1つは終わったことになる」
「今はチャンピオンシップも獲った。そして残りは2つだ」
もっとも、ノリスは“トリプルクラウン制覇を人生目標にしてきたわけではない”とも説明している。
「トリプルクラウン達成を本気で考えたことはない。でも1つはすでに達成している」
「ここへ来てみて、すべてのウォームアップみたいな感じだ」
フェルナンド・アロンソの挑戦も、ノリスに影響を与えているようだ。
「フェルナンドが挑戦する姿を見ていると、より魅力的に感じるようになる。だから本当に分からない」
まずは“1周” そこから未来は広がるか
ランド・ノリスは、現時点ですぐにインディ500へ参戦する考えではないことも強調した。
「経験してみたいとは思う。でも今すぐあのレースに出たいという意味ではない」
「ただ、インディカーでここを1周するだけでも相当クレイジーだろうね。いつかはやってみたい」
この発言には興味深い段階性がある。まずは体験。次にテスト。そして将来的に本格参戦――そんな未来を完全には否定していない。
現在のノリスは依然としてF1タイトル争いの中心にいる。しかし今回のインディ訪問で明確になったのは、彼が“F1だけのドライバー”に留まる可能性が以前より小さくなったということかもしれない。
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