バルテリ・ボッタス キャデラックF1との挑戦に高揚「限界は空だ」
キャデラックF1の新たな契約ドライバー、バルテリ・ボッタスは、アメリカチームの野心的な挑戦に胸を躍らせ、「限界は空だ」と語り、2026年にF1グリッドへ加わる11番目のチームへの期待を強調した。

36歳のフィンランド人ドライバーは、今週正式発表されたセルジオ・ペレスとともに、キャデラックの記念すべきF1初参戦シーズンを率いることになる。

F1 Nationポッドキャストに出演したボッタスは、スタートアップ的なプロジェクトに加わる高揚感を表現しつつ、序盤の目標については慎重さも求められると語った。

「契約は少し前に済ませていたけど、ニューヨークで発表があった時に本当に実感が湧いた」とボッタスは説明した。「ほとんど初めてF1ドライバーになった時と同じ感覚で、すごくいい気分だよ。まるで子供に戻ったような気分なんだ」

「僕にとって本当にエキサイティングで興味深いプロジェクトだ。すでに素晴らしい体制が整っているし、大きな将来計画を持っている。白紙の状態から本当に作り上げていける新しいF1チームの一員になれることは、僕自身が大きな貢献ができるという意味でも特別なことだと思う」

「やるべきことはたくさんあるけど、新しいものを始め、その一部になれるのは本当に刺激的だよ」と付け加えた。

新たなスタートと大きな野望
F1で12シーズンを戦い、ウィリアムズ、メルセデス(通算10勝を記録)、ザウバーを経てきたボッタスは、その豊富な経験を携えてキャデラックに加入する。チームをゼロから形作る機会は、彼にとって大きな魅力だ。

「僕にとって本当にエキサイティングで興味深いプロジェクトなんだ」と彼は熱を込めた。
「すでに素晴らしい体制があるし、大きな計画もある。白紙から始められる新しいF1チームの一員になれるのは、僕にとって多くのことを持ち込める特別な機会なんだ。やるべきことはたくさんあるけど、新しい挑戦を始め、その一部になれるのは本当にエキサイティングだよ」

2026年にはパワーユニットや車体デザインを含む大幅な規則変更が予定されており、新参者であるキャデラックにも活躍のチャンスが開かれるとボッタスは見ている。

楽観と現実のバランス
もっとも、楽観だけではなく、現実的な見方も忘れてはいない。キャデラックの初年度が険しい道になる可能性を認め、基盤づくりが最優先だと強調した。

「現実的である必要がある」と彼は認めた。「僕自身、目標については現実的でなければならない。まず最初のテストに1月に間に合わせること、そして最初のレースを完走すること。それから次の段階へ進むんだ」

「精神的には最悪の事態にも備えている。厳しいスタートになるかもしれないけど、どうなるかは誰にも分からない」

F1の過酷な世界を知るベテランとして、ボッタスは長期戦の構えで挑む。

「2026年はパワーユニットとマシンに関する新しい規則変更の年になる。そこにチャンスがあるかもしれないけど、一歩ずつ進んでいくつもりだ」と語る。
「ハードワークを重ね、やがてその成果を得ることが、僕を突き動かしてくれるんだ」

バルテリ・ボッタス キャデラック F1

キャデラックの長期的ビジョン
キャデラックのF1参戦は、同社の真剣な姿勢を示すものだとボッタスは確信している。

「チームに限界はない」と彼は断言する。「可能な限り早く進歩することを目標にしている」
「このチームは長くF1に留まるつもりだ。だから特定の順位目標を設定するつもりはないけど、進歩を見せたいし、成功したいと思っている」

「出発点は厳しいものになるかもしれない。でも、そこから上がっていくしかない。それがエキサイティングなんだ。彼らは真剣だ。最後尾を走るために来たんじゃない。その姿勢が本当に心強く、見ていても嬉しいよ」

ベテランとしての現実感覚と、新人のような高揚感。その両方を持ち合わせたボッタスは、キャデラックを明るい未来へと導く準備ができている。

キャデラック、そしてそのファンにとって、それは確かに刺激的な未来の展望だ。

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カテゴリー: F1 / バルテリ・ボッタス / キャデラックF1チーム