バルテリ・ボッタス、豪州でワイナリーレジデンスを購入「長期的な拠点に」
バルテリ・ボッタスは、南オーストラリア州アデレードから南へ約45分に位置する高級宿泊施設「The Vineyard McLaren Vale(ザ・ヴィンヤード・マクラーレン・ヴェイル)」を購入した。広大な6ヘクタールの敷地には6つのブティックゲストハウスとメインレジデンスがあり、今後は豪州滞在時のふたりの拠点となる。

2026年にキャデラックF1チームへ加入するボッタスは、恋人で東京五輪ロードレース代表のティファニー・クロムウェルと共に、5年前の初滞在をきっかけにこの物件に魅了されたという。

5年前に初滞在、そこから始まった「夢の場所」
ボッタスは『Daily Telegraph』に対し、「ここに初めて泊まったのは5年前で、クレイジーだと思う。ひとつの宿泊棟に滞在したんだけど、長期的な未来を考える場所になった」と語っている。

クロムウェルも当時をこう振り返った。

「本当はカンガルー島のサザン・オーシャン・ロッジに行くはずだったんです。でも2020年に火災が起きてしまい、別の場所を探すことになりました。そこでここを見つけて。バルテリが何か思いつくと、とても早いんですよ」

宿泊運営は継続、サウナ導入で“私邸化”も進行
購入後も「The Vineyard」はゲスト向け宿泊施設として通常運営を続ける一方、ふたりは敷地内にフィンランド式サウナを設置する計画を明かしている。

ボッタスは 7NEWS の取材で、

「2020年にここへ泊まったとき、本当に心を奪われた。ここは長期的に“理想の場所”になり得ると思った」

と述べ、F1引退後には豪州定住の可能性があることを示唆した。

世界で得た経験を“マクラーレン・ヴェイル”へ還元
クロムウェルは「世界中を旅して学んだことを共有し、それをマクラーレン・ヴェイルにも持ち込みたい」と語り、

ボッタスも「地球上でもっとも美しい場所のひとつ。その魅力を伝えていくつもりだ」と続けた。

RADL GRVL 2026始動、地域との結びつきがさらに強化
ふたりは現在、南オーストラリアで2026年版のオフロードサイクリングイベント「RADL GRVL」を発表。ツアー・ダウンアンダーにおいて、フルリオ半島を横断する新たなグラベルルートが導入される予定だ。



F1キャリア後を見据えた“生活基盤づくり”が前進
今回の豪州での不動産購入は、ボッタスがキャデラックF1で新章を迎える直前のタイミングでもあり、“その先”を見据えた生活基盤づくりが本格化してきた印象だ。

■ サイクリング文化が根付く南オーストラリアとの高い親和性
■ クロムウェルの地元との強い結びつき
■ 宿泊施設としての資産価値+私邸としての利便性

F1ドライバーとしてのキャリアを続けながら、第二の人生のステージも着実に形づくりつつある。今後の活動がマクラーレン・ヴェイルの国際的な発信力をさらに高めることは間違いない。

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カテゴリー: F1 / バルテリ・ボッタス