マックス・フェルスタッペンが語るGPへの信頼「一緒に戦う最高のパートナー」

「信じられない、マックス。信じられない」
2016年スペインGPでフェルスタッペンがF1初勝利を挙げた直後、無線でそう声を上げたのがランビアーゼだった。フェルスタッペンはこのレースのわずか10日前にトロロッソからレッドブル・レーシングへ昇格し、バルセロナでいきなり頂点に立った。
この瞬間は、両者の長く成功に満ちた関係の始まりとなった。その後フェルスタッペンは、ランビアーゼとともに4度のワールドチャンピオンに輝いている。
Viaplayの番組『GeMaximaliseerd』のインタビューで、「GP(ランビアーゼの愛称)以上のエンジニアはいないのではないか」という問いを投げかけられたフェルスタッペンは、迷うことなくこう答えた。
「正直に言って、一緒に仕事をする人として、これ以上の人はいない」
2025年F1最終戦後、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットのピットウォールで、ランビアーゼは感情をあらわにしていた。その理由について、フェルスタッペンは次のように語っている。
「彼は本当に大変な一年を過ごしてきた。それは今も続いている。とても難しい状況だ。仕事をこなしながら、家では普通に生活を続けなければならない。その大変さは、僕自身には完全には理解できない」

無線での衝突と、揺るがぬ信頼
フェルスタッペンとランビアーゼは、無線で激しいやり取りを交わすこともあり、冗談交じりに「夫婦のようだ」と表現されることもある。
「無線で言い合うこともある。でも後になって『あれは本当に必要だったのかな』と思うこともある。だけど、僕らはそれだけ真剣なんだ。彼も同じで、サーキットでは常にベストを求めている」
一方で、プライベートではランビアーゼの負担はさらに重い。
「週末のレースが終わって家に戻ると、『F1なんてもういい』と思うこともあるはずだ。それほど難しい状況なんだ」
ランビアーゼは2025年シーズン中、私的な事情により数戦を欠場し、その間はサイモン・レニーが代役を務めた。来季もフェルスタッペンの担当を続けられるかどうかは、今冬にチーム内で協議される予定だ。
フェルスタッペンは、可能な限りランビアーゼを支える姿勢を崩さない。
「背景で何が起きているかは、ある程度わかっている。でも、あまり踏み込みすぎたくはない。ただ『何か必要なら言ってほしい。できる限り対応する』とは伝えた。必要なことは何でも用意できる。でも結局のところ、本当に最悪な状況なんだ」
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