メルセデスF1代表 ジョージ・ラッセルの2025年を評価「彼がいることは幸運だ」
トト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルの2025年F1シーズンを高く評価し、メルセデスはこの英国人ドライバーを擁していることを「幸運だ」と語った。

ラッセルは2025年シーズンにおいて、最も安定したパフォーマンスを見せたドライバーのひとりとなった。ドライバーズランキングでは、タイトル争いを繰り広げた3人に次ぐ4位でシーズンを終えた。

27歳のラッセルは、カナダとシンガポールでの2勝を含む9回の表彰台を獲得した。両レースではいずれもポールポジションから勝利を飾っている。

彼のシーズンを象徴したのは一貫性だった。モナコで2周を残した以外、全レース周回を完走し、予選では1戦を除いてすべてトップ6以内に入った。

ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍を受け、ラッセルはルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリとともに、自然な形でチームリーダーの役割を引き受けた。

「彼のパフォーマンスは本当に際立っていた」とヴォルフはシーズン終了後の総括で語った。

「我々は常に、彼とアントネッリにとって運転しやすいクルマを与えられていたわけではなかった」

「ある週末では、最初のフリープラクティスからクルマは素晴らしかったが」

「別の週末では、まったくコントロールできず、速さがあり、安定したプラットフォームを与えられる領域に持ち込むことができなかった」

「それでも彼は、ほとんどの場面でそれを乗り越えて走っていた。表彰台や勝利は、その証だ」

2025年におけるラッセルのカナダでの勝利は、メルセデスにとってリアサスペンションに関する判断を誤らせる要因となったが、それでも彼は同年に2勝を挙げた。

ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

メルセデスが評価するラッセルの価値
メルセデスは、マックス・フェルスタッペンの動向を注視していたため、ラッセルとの契約延長交渉を一時的に遅らせていた。

最終的にフェルスタッペンはレッドブル残留を選択し、ブラックリーを拠点とするチームはラッセルの将来を確保することができた。

将来的にフェルスタッペンが再び選択肢となる可能性は残されているものの、ヴォルフはラッセルのチームにおける価値は明白だと強調した。

「ドライバーズランキングを見れば、我々が常にトップにいたわけではない中で、彼がどこでシーズンを終え、コンストラクターズ選手権(メルセデスはマクラーレンに次ぐ2位)にどれだけのポイントをもたらしたかが分かる」とヴォルフは語った。

「それは彼が誇りに思うべきことだし、我々にとっても、彼を持っていることは幸運だ」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / ジョージ・ラッセル