マックス・モズレーとマリオ・タイセン
FIAは、BMWのF1撤退に驚きはないと語り、FOTAがコスト削減レギュレーションに反対しなければ、このような結果は防げたと主張する。

BMWは29日にF1撤退を発表。さらなる自動車メーカーがF1を離れることが懸念されている。

FIAは声明を発表し、BMWのF1撤退がコスト削減レシュレーションが不可欠であったことを証明したと主張。F1の財政を変えようとする努力を反対されたことに対するフラストレーションを感じさせるリリースを発表した。

FIA プレスリリース (2009年7月29日)

FIAはBMWのF1撤退の発表を残念に思うが、驚きはない。

しばらくにわたり、モータースポーツが世界的な経済危機を無視できないことは明白だった。自動車メーカーは、彼らの存続が人員削減、工場閉鎖、納税者の支援などに依存しているときに、F1に多額の資金を注入し続けることを期待されていない。

だからこそ、FIAは抜本的にコストを削減するためのレギュレーションを用意した。これら対策は、ホンダの撤退後、自動車メーカーへの圧力を緩和するためだけでなく、新チームの参戦を可能にするためにも必要であった。

それら規約が、チーム代表らに強く反対されなければ、BMWの撤退、そして今後さらなる撤退発表は回避できるかもしれない。

しかしながた、FIAによる継続的なコスト削減キャンペーンの結果として、新しい対策が同意されつつある。これにより新チームが容易に参入し、既存チームは低い予算で参戦することが可能になるだろう。

これら対策はFIAが望むほど徹底的でないことは秘密ではないが、F1の調和のためには妥協が必要だった。これら対策がさらなる撤退を回避し、F1の堅実な基礎を提供するものであることを願っている。

モータースポーツの管理者として、FIAはF1がすべての参戦チームにとって財政的に存続可能であることを保証し、これからもそうあり続ける。

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カテゴリー: F1 / BMW / FIA(国際自動車連盟)