BMW F1参戦に依然として消極的「量産車と乖離しすぎている」

BMWは昨年、1999年を最後にトップカテゴリーから遠ざかっていたル・マンに、WEC(世界耐久選手権)の最上位クラスであるハイパーカー・カテゴリーで復帰を果たした。2025年には、元ハースF1ドライバーのケビン・マグヌッセンがそのシートのひとつを務めている。
しかし、BMWモータースポーツ部門の責任者であるフランク・ファン・ミールは、次のように断言した。
「我々はF1を無視しているわけではない。ただ、参戦していないだけだ」
「それは意図的なものだ」と、クラシックカーイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」にて語った。「我々にとって、WECこそが進むべき場所だった」
BMWは2009年末にF1から撤退。それまで所有していたザウバーと提携して参戦していたが、そのチームは現在、2026年のF1参戦を控えるアウディの所有下にある。
ファン・ミールは、BMWがF1に戻らない理由をさらに次のように説明した。
「(WECの)クルマは量産車に近い。我々はそこから学び、技術を転用することができる」
「F1では、何かを学んで量産車に応用するのはほぼ不可能だ。あまりにもかけ離れている」
そして、F1における自動車メーカーの関心は主にマーケティングにあると指摘する。
「もちろん、我々もマーケティングにWECを活用している」とファン・ミールは述べた。「だが、それだけではない。我々にとっては、実際に存在するもの――つまり人々が実際に購入できる本物のクルマと関係していなければならない」
カテゴリー: F1 / BMW / WEC (FIA世界耐久選手権)