アストンマーティンF1 アロンソのサスペンション故障は「原因不明」

チーム代表のマイク・クラックは、原因調査が進められていることを認め、AMR25の信頼性に疑問符が投げかけられている。
アロンソの不運は25周目に訪れた。激しいバトルを続けていたものの、マシンの不具合によりピットに戻り、やむなくリタイア。今季すでにオーストラリア、中国、モナコ、そしてマイアミのスプリントでリタイアしており、苦境が続いている。
クラックはレース後のインタビューで状況を説明した。「まだだ、分析しなければならない。部品は外して、今夜飛行機で持ち帰り、明日すべてを分析する」。チームとしても原因を即断できないことを示し、不透明さが残る形となった。
トラブルの要因を問われても、クラックは言葉を選んだ。「いや、何も見えなかった。コースを外れたとか簡単に言えたのかもしれないが、異常な点は見られなかった」。憶測ではなく事実を突き止めることを優先する姿勢を強調した。

この事態を受け、クラックはランス・ストロールに対して同じ状況に警戒するよう指示を出したという。「ランスには、そのエリアで気をつけるように伝える必要があった」。危機管理としての迅速な対応を示しつつも、根本原因の解明が最優先課題となる。
一方で、アロンソのレース自体は戦略面で順調だったとクラックは振り返る。「ああ、戦略はうまくいっていたと思う。すべてがほぼ計画通りに進んでいた」。オーストリアGPのようにハードタイヤでスタートし、堅実にポイント獲得を狙える展開だっただけに、突然のトラブルがチームに大きな打撃を与えた。
シーズンの行方がかかる中、アストンマーティンは今回のサスペンショントラブルの徹底的な原因究明を急ぐ。果たしてチームは信頼性を取り戻し、アロンソの戦いを立て直すことができるのか。レース界全体がその行方を注視している。
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