アストンマーティン、ホンダF1エンジン搭載の2026年マシン『AMR26』を初始動
アストンマーティンは、シルバーストンでの冬季シャットダウンを前に、2026年F1マシン「AMR26」の初回ファイアアップを実施したことを明らかにした。

チームは、車両とホンダのエンジニアがファイアアップ作業を行う様子を映した映像を公開。既存の各コンポーネントが組み合わされ、初めて一体として作動する瞬間を迎え、ファクトリー内からは拍手が起こった。

ファイアアップは開発の重要マイルストーン
ファイアアップは、新車開発における重要な節目であり、シャシーとエンジンを含む主要部品を統合し、パッケージ全体が正しく機能するかを初めて確認する工程となる。

ホンダとアストンマーティンは、2026年シーズンに向けて独占的なパワーユニット供給契約を結んでおり、日本のメーカーはシーズン終了直後に、2026年型パワーユニットに関する独自映像も公開していた。

今回のAMR26の火入れ映像は、2026年仕様のF1マシンとして初めてSNS上で公に共有された事例となる。各チームは、1月26日からバルセロナで非公開開催される最初のプレシーズンテストに向け、準備を急いでいる。

アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 本田技研工業

正式発表は2月8日 迷彩カラーでテスト走行へ
アストンマーティンは、AMR26を2月8日に正式発表する予定だ。バルセロナでの5日間のテストでは、カモフラージュ、もしくはプレーンなリバリーで走行する可能性があるとされている。

アロンソ 新時代への前向きな見通しを語る
シーズン終了後、フェルナンド・アロンソは、近年アストンマーティンに加わった重要人物たちと、ホンダとのワークス的パワーユニット契約を背景に、2026年から始まるF1の新時代に対する前向きな見方を示している。

「僕は楽観的だ。これはリセットだからだ。誰もが、他より良い仕事をするチャンスを持っている」

「ゼロからのスタートになる。それは常に希望を与えてくれる。我々は新しい施設を完成させ、自前の風洞も持った」

「エンジンサプライヤーとしてのホンダは、我々だけの存在だ。アラムコ、そしてエイドリアン・ニューウェイもいる。楽観的になれる材料はいくつもある。ただし、このスポーツは非常に競争が激しく、誰もが非常に良い仕事をしている。だから、結果は見てみないと分からない」

「落ち着いているよ。長いシーズンになる。最初の3〜4か月で多くのことが起きるだろうし、マシンを理解し、それぞれがどんな方向性や哲学を選んだのかが分かってくる。最初の2〜3戦で、多くのことを学ぶはずだ」

「僕たちには正しい人材、正しい施設、正しい環境がある。良いシーズンを送れるかどうかは、結局のところ自分たち次第だ」

チームオーナーであるローレンス・ストロールのもと、アストンマーティンは2026年F1レギュレーション導入とともに、新たな時代への本格的な一歩を踏み出そうとしている。



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カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム