アストンマーティンF1を変える男 ニューウェイ加入で内部に“革命”

66歳のニューウェイは、2026年に向けたアストンマーティンF1マシンの設計を率いる役割を担っており、ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルで数々のタイトルを獲得してきたF1史上最高のカーデザイナーと広く評価されている。
そんなニューウェイが、アストンマーティンを2026年のF1グリッド最前列に導くという壮大な挑戦に挑んでいる最中だが、わずか数カ月の在籍期間にもかかわらず、すでにチーム内でその影響力が感じられているという。
フェルナンド・アロンソの側近としても知られ、アストンマーティンF1チームのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、ニューウェイ加入の効果についてこう語っている。
「エイドリアンはF1史上最も才能ある空力設計者であるだけでなく、彼がチームにいるというだけで他のスタッフにとって大きなインスピレーションになるんだ」と、デ・ラ・ロサはF1sport.auto.czに語った。
「皆がエイドリアンと働きたいと願い、彼の働き方を理解したいと思っている。彼がそこにいるだけで、チームの内側が変化する。それは数値化できるようなことではない。彼がもたらすのは知識だけじゃない。精神的な面やモチベーションの部分も大きいんだ」
「エイドリアンはチームに加わったビッグネームではあるが、彼だけではない。そもそもチームにはすでに多くの才能があったという点も見落としてはいけない」

苦戦する2025年のアストンマーティンF1
アストンマーティンF1は2025年シーズンの序盤戦で厳しい戦いを強いられており、現在のコンストラクターズランキングでは14ポイントで7位に位置している。
この順位はやや幸運な結果でもあり、ランス・ストロールが混乱のオーストラリアGPで大量得点を挙げたことが大きい。さらに中国GPでは複数台の失格により繰り上げでトップ10入りを果たし、マイアミGPのスプリントでもポイントを獲得している。
一方でフェルナンド・アロンソは、2025年シーズンにまだ1ポイントも獲得できていないという苦しい状況が続いている。
アストンマーティンF1は2026年のレギュレーション変更に完全に焦点を移しており、ニューウェイが設計を手がける初のマシンに大きな期待が寄せられている。さらに、同年からはメルセデスとの関係を解消し、ホンダのワークスチームとして新たな一歩を踏み出すことになる。
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