F1アメリカGP 決勝:トップ10ドライバーコメント
2025年F1アメリカGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。10月19日(日)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで2025年のF1世界選手権 第19戦 アメリカグランプリの決勝レースが行われた。

レッドブルのマックス・フェルスタッペンがスタートを制して今季5勝目。ランド・ノリス(マクラーレン)との攻防を背に独走を築き、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がソフトスタートを活かして表彰台復帰の3位。フェラーリ移籍後のルイス・ハミルトンは4位で堅実にポイントを積み、オスカー・ピアストリは苦戦の中で5位完走にまとめた。

メルセデス勢はジョージ・ラッセルが6位。角田裕毅(レッドブル)はスタートと1周目で躍進し、2レース連続ポイントの7位と上位争いへ弾み。中団ではニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)が8位、オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)が接触の影響を受けつつ9位、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が10位でポイントを確保した。

1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「完璧な週末だったし、今日はスタートが鍵だったと思う。ペースは“マジック”というほどではなかったけど、第1スティントで良いスタートを切れた。シャルルが僕とランドの間に入ってくれたのも助けになった。ランドがクリーンエアを得るととても速かったけど、僕たちはできる限りのことをやって、タイヤが少しオーバーヒートしても最善の方法でマネジメントしようとした。この結果こそ、シーズン終盤までタイトルを戦うために必要なパフォーマンスだ。チームは本当に素晴らしい仕事をしているし、僕は楽しんでいる。すべての人にとってエキサイティングな状況だよ。クルマのパフォーマンスも良くなっているし、この勢いを維持しなければならない。ポイントを最大化できたので、これからもこうした完璧な週末を続けたい。また勝てて本当にうれしい」

2位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「今日は面白いレースだったし、シャルルとのバトルも良かった。ただ、彼を抜くまでに少し時間がかかってしまって、その結果として2位に落ち着くことになった。厳しいレースだったけど、戦略は良かったし最終的にはうまくいったと思う。今は完全にメキシコに集中して、できる限りの仕事をするだけだ」

3位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今週末の結果には満足している。FP1で問題があって出遅れたところから、スプリント予選とスプリントで前進し、しっかりした予選をして、集中して取り組んだ結果として表彰台を得ることができた。今日はよりアグレッシブな戦略だったので、スタートでポジションを上げるのが目標だった。ソフトタイヤでグリッドに着いた唯一のクルマとしてリスクはあったけど、最終的には報われた。チームは良い仕事をしてくれたし、この勢いを維持してシーズン終盤までプッシュしていく」

4位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「全体的に見て生産的な日曜だった。今日はチームとして強い結果を得られたし、良いポイントを稼げた。第1スティントでは手応えが良くて、3位争いにも加われていたけど、ピットストップの後は上位3台との差を詰めるのが難しくなった。週末全体としてポジティブだったと思う。チームとして進歩していることを確認できたし、SF-25にはまだ引き出せるポテンシャルがある。週末を通して素晴らしいエネルギーをくれたファンのみんなに感謝したい」

5位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「少し難しいレースだった。昨日と同じようにペースに苦しんだ。1つポジションを上げられたのは良かったけど、そこからはなかなか前に進めなかった。望んでいた週末ではなかったけど、分析して来週には立て直したい」

角田裕毅 F1 アメリカグランプリ

6位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「レース前から、1コーナーを出た位置がそのまま最終結果になるだろうと思っていた。デグラデーションが少なく、上位勢のペースも似通っていたからね。まさにその通りの展開になってしまった。残念ながら僕たちは1コーナーでポジションを落とした。スタート自体は良かったけど、ランドの後ろで行き場を失い、その間にルイスとオスカーが外側から抜いていった。そこからは孤独なレースで6位だった。今はすぐにメキシコへ向かう。オースティンとは全く異なるサーキットで、標高も高く独特のチャレンジがある。今日より良いレースをして、コンストラクターズ2位争いで巻き返したい」

7位:角田裕毅(レッドブル)
「今日はスタートがすごく良くて、1周目もまた上手くまとめられました。最初の数周のペースも良くて、たくさんのクルマをオーバーテイクできたので楽しかったです。2レースともポイントを取れたので、全体的にポジティブな週末だったと思います。今日のペースも悪くはなかったですが、第2スティントではもう少しうまくできたかもしれません。これからの数戦でもポイントを取り続けること、そして特にショートランの改善に集中する必要があります。そこが今の課題なので、メキシコ以降に向けてしっかり取り組んでいきたいです」

8位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
「ポイントでレースを終えられて本当にうれしい。週末を通してFP1からずっと良いペースを見せていた。スプリントでは不運な形で実力を示せなかったけど、今日はその分やり返すことができた。レースはクリーンで、全てがうまくまとまった。チーム全体がこの結果にふさわしい働きをしてくれた。次はメキシコだ!」

9位:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
「今週末の前に“スプリントで8位、決勝で9位”と聞かされていたら、間違いなく満足していたと思う。表面的には良い週末だったし、チームに良いポイントをもたらすことができた。ただ、もっと上を狙えたのも事実だ。角田との件については、とても危険でレギュレーションの精神に反していると感じた。クラッシュは避けられたけど、2つポジションを失ってしまった。今日の方が速さがあっただけに残念だし、悔しい」

10位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「10番手スタートで10位フィニッシュだから、最終的には1ポイントだけ持ち帰る形になった。正直、それ以上を争うペースはなかった。予選のほうがレースよりも少し競争力があったように感じる。特に刺激的な一日ではなかったけど、いくつかの戦略を検討した結果、標準的な1ストップに落ち着いた。次のメキシコで再びポイントを狙う」

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カテゴリー: F1 / F1アメリカGP / F1ドライバー