F1アメリカGP スプリント展開:角田裕毅7位 マクラーレン勢DNFの大波乱

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたスプリント決勝を制し、同地で3年連続のスプリント勝利を飾った。ポールポジションから完璧なスタートを決め、ジョージ・ラッセル(メルセデス)との攻防を制して今季スプリント3勝目。
角田裕毅(レッドブル)は18番手スタートから混乱をすり抜け、7位まで順位を上げてポイント圏内でフィニッシュした。
【Lap 1】スタート直後にマクラーレン勢同士討ち、波乱の幕開け
消灯とともにフェルスタッペンがリードを奪うが、1コーナーで後方が大混乱。ヒュルケンベルグ(ザウバー)がピアストリ(マクラーレン)に追突し、そのままノリスを巻き込む形でマクラーレンの2台が脱落した。スタート直後のアクシデントでセーフティカーが導入され、フェルスタッペンは首位、ラッセルが2番手、サインツが3番手へ浮上。角田裕毅は混乱を巧みに回避して序盤からポジションを上げた。
【Lap 3〜5】デブリ散乱、長引くセーフティカーラン
ターン1からターン3にかけてコース上にデブリが広がり、マシンの一部が路面に残る展開。角田裕毅も破片を踏んだが大きなダメージはなく、7番手まで浮上。マクラーレン勢脱落で中団の勢力図が一変し、ウィリアムズ勢が上位に進出した。5周目にセーフティカーが解除され、フェルスタッペンが完璧なリスタートを決めた。
【Lap 7〜8】ラッセルが猛追、ターン12での攻防
DRSが有効になると、ラッセルがフェルスタッペンの背後1秒以内に迫る。ターン12でインに飛び込んだラッセルは一時的に前に出かけるが、両者ともコース外にはみ出し、順位は変わらず。審議の結果「No Further Action」と判断され、フェルスタッペンが首位を堅持。後方ではルクレールがワイド走行を強いられ、ハミルトンがこれを捉えて4番手に浮上した。
【Lap 10〜12】フェルスタッペンがリアグリップ低下を訴えるも主導権維持
「リアが完全に滑っている」とフェルスタッペンが無線で訴える場面もあったが、ラッセルのタイヤも消耗が進み、逆にギャップが拡大。サインツ(ウィリアムズ)は3番手で堅実な走りを続け、ハミルトン(フェラーリ)がそれを追う展開。ルクレールはペースを維持できず、アルボンと角田裕毅が背後に迫った。
【Lap 15〜17】ベアマンとアントネッリの新人対決、白熱の1ポイント争い
終盤にはハースのオリバー・ベアマンとメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが、最後のポイント圏を懸けて激しいバトルを展開。ベアマンはコース外走行で防御したとして10秒のタイムペナルティを受け、アントネッリが8位に繰り上がった。角田裕毅は7位を死守し、今季5度目のスプリント入賞を記録した。
【Lap 17〜19】ストロールとオコン接触でセーフティカー、スプリントはSCフィニッシュ
17周目、ストロール(アストンマーティン)がターン1でオコン(ハース)に突っ込み、両者がクラッシュ。これにより2度目のセーフティカーが導入され、そのまま19周でレース終了。フェルスタッペンは危なげなくチェッカーを受け、3年連続でCOTAスプリントを制した。
2025年F1 アメリカGP スプリント 順位・結果
1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)2.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
3.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
4.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
5.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
6.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
7.角田裕毅(レッドブル)
8.オリバー・ベアマン(ハース)
9.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
10.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
11.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
12.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
13.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
14.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
15.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
DNF.ランス・ストロール(アストンマーティン)
DNF.エステバン・オコン(ハース)
DNF.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
DNF.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
DNF.ランド・ノリス(マクラーレン)
カテゴリー: F1 / F1アメリカGP