アルファタウリF1 「角田裕毅は焦って抜かなくてもオスカーを捕えられた」 / メキシコGP
スクーデリア・アルファタウリのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、2023年F1第20戦メキシコGPの決勝を振り返った。

ダニエル・リカルドは予選で4番グリッドを獲得し、7位という今季スクーデリア・アルファタウリの最高成績を記録。リカルドが獲得した6ポイントのおかげで、チームはコンストラクターズチャンピオンシップで10位から8位に浮上した。

パワーユニット/ギアボックスのパーツを使用基数制限を超えて導入したことで“バック・オブ・ザ・グリッド”ペナルティで18番グリッドからスタートした角田裕毅は、8番手を走行していた49周目にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抜こうとして接触。スピンして後方に順位を下げ、最終的に12位でレースを終えた。

「全体的にチームにとっては複雑な心境だ」とジョナサン・エドルズはコメント。

「まずダニエルだが、今日の午後のドライブは本当に素晴らしかった。彼はタイヤをうまくコントロールして、我々が要求したことをすべてやってのけた。中古タイヤセットしか残っていなかったため、赤旗が出たのは彼にとってベストなタイミングではなかったが、最後まで懸命に戦ってくれた。彼は後続のマシンを維持するために全力を尽くし、あと1周あれば、ミディアムタイヤで苦戦していたラッセルをパスしていただろう。マシンのパフォーマンスがそこそこあったことを示すことができたのは素晴らしいことだ」

「グリッド後方からスタートした裕毅にとっては、より厳しい状況だったのは明らかだが、彼は順調に前進していた。レース中盤にセーフティカーが導入された。赤旗が出ると思っていたので、ステイアウトするという少しギャンブル的な走りをしたら、それが起こった。パワーユニットのペナルティのおかげでニュータイヤが余っていたので、ハードコンパウンドでリスタートした彼は、一日を好転される絶好のポジションにいた。残念ながら、彼はピアストリをパスすることに少し熱心すぎた。我々は彼らより速かったので、レースの終わりまでに彼らを捕まえることができはずだが、オスカーと裕毅は接触し、裕毅はスピンしてしまった」

「マシンが好調なのはチームにとってもみんなにとっても素晴らしいこと。今週末はチームワークがとても良かった。チャンスを逃したことは少しほろ苦い。今日の結果により、我々はアルファロメオとポイントで並んだが、チャンピオンシップでは彼らを上回っており、明らかに先行するウィリアムズとの差を縮めている。クルマは速そうに見えるし、アップデートもうまくいっているので、今後のレースでその差を縮めることを楽しみにしている」

スクーデリア・アルファタウリ F1 メキシコGP

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / F1メキシコGP