トト・ヴォルフ フェルスタッペンのF1批判に皮肉「テレビで見れば面白いだろう」

中国GPではメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがF1初優勝を飾る一方、フェルスタッペンはERS(エネルギー回生システム)の冷却トラブルによりリタイア。週末を通してレッドブルの苦戦が目立つ結果となった。
ヴォルフ「フェルスタッペンは“ホラーショー”の状況」
トト・ヴォルフは中国GP後、メディアの取材に応じ、フェルスタッペンの置かれている状況について次のように語った。
「つまり、マックスは本当にホラーショーの中にいるような状況だ」
「昨日の予選で彼のオンボード映像を見れば分かるが、あれは本当に運転するのがひどい状況だ。あれは本当にひどい。だが、それは多くの他のチームで見られるものではない」
フェルスタッペンのオンボード映像は荒れた挙動が目立っていたが、中国GPではアストンマーティンのフェルナンド・アロンソも振動問題によってリタイアしており、マシンのドライバビリティが大きな話題となった。
現在のF1は“良いレース”だったと評価
一方でヴォルフは、中国GPのレース内容自体についてはポジティブに評価している。
「エンターテインメントという観点から見れば、今日フェラーリとメルセデスの間で見られたものは良いレースだったと思う。多くのオーバーテイクがあった」
「我々は、文字通りオーバーテイクがなかった時代のF1も経験している。時には昔の良い時代を少し懐かしみすぎているのかもしれない」
「だが、このプロダクト自体は良いものだと思う。ミッドフィールドでもかなりレースがあったし、それはポジティブなことだ」
「ただ、ドライバーの視点からすると、完全に全開で攻める予選ラップという点では事情が違う」
「明らかに予選でリフト&コーストをする状況というのは、マックスのように完全にフルアタックするタイプのドライバーにとっては、対処するのが難しく、受け入れるのも簡単ではないだろう」
「しかし、これはレギュレーションの問題というよりも、マシン固有の問題がそれをさらに強めているように思う。テレビやスクリーンの前に座って見ていれば、マックスでさえ前方のレースは面白いものだったと言うだろう」

フェルスタッペン「ERS冷却トラブルでリタイア」
フェルスタッペンは中国GPのスタートでも順位を大きく落とし、苦しいレースを強いられた。
レース後、フェルスタッペンは公式メディアインタビューで次のように説明している。
「昨日のスタートと同じ問題が起きて、また最後尾になってしまった」
「そこから前に進もうとしたけど、スプリントと同じ問題があって、タイヤのデグラデーションがかなり大きくて、グレイニングも多かった」
「そうなると本当に難しくなる」
さらにレース終盤にはERSの冷却トラブルが発生し、レッドブルはマシンをリタイアさせる決断を下した。
「最終的にはERSの冷却問題でマシンをリタイアさせることになった」
日本GPへ向けて「学ぶことが多い」
フェルスタッペンは、次戦の日本GPに向けて多くの課題が残っていることを認めている。
「学ぶことは本当に多い」
「もちろん、これは僕たちが望んでいる状況ではない。でもチームがすべてを出し切っているのも分かっている」
「僕にとってもフラストレーションだし、チームにとっても同じだ」
「最終的には一緒に解決策を見つける必要がある。日本では少し良くなっていることを期待しているし、その後には少し長いブレイクがあるから、そこでいくつかのことを整理できればいいと思う」
2026年シーズン序盤、レッドブルは予想外の苦戦を強いられている。ヴォルフが「ホラーショー」と表現したフェルスタッペンの状況は、チームに早急な改善を求める強い警鐘とも受け止められている。
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