フランツ・トスト 24戦のF1カレンダーが過密との意見に「まったく問題ない」

2024年と2025年のスケジュールではグランプリが24戦組まれており、特にメカニックやエンジニアといったF1チームのスタッフの肉体的負担について懸念が寄せられている。
しかし、2023年末にアルファタウリのチーム代表を退任したフランツ・トストは強く反対している。
「メカニックはいつも過労だと言われている」と彼はSport Marke Medienに語った。「まったくの冗談だ。彼らはまったく過労ではない」
「24レースはまったく問題ないと思う」
フランツ・トストは、1990年代にラルフ・シューマッハのサポートとして初めてF1の世界に参入した際、F1のスケジュールがいかに過酷だったかを思い出した。
「週末にレースがあり、火曜日、水曜日、木曜日にはテストを行っていた」とトストは語った。
「当初はテスト用に2台のマシンもあった。そして、いつも同じメカニックとエンジニアが担当していた。当時、彼らから不満を聞いたことは一度もなかった」
「今ではF1には夜間外出禁止令が出ている。つまり、夜9時には翌朝8時まで終了だ。なんてことだ! 彼らはこれ以上何を望むというのか? F1で仕事ができる。それこそが特権だ」
「ワークライフバランスだとか、くだらない話だ。そんなものは全く無意味だ。そんなものは必要ない。怠け者のためのものだ」
F1はレース数を減らしてよりバランスの取れたスケジュールに戻り、それに加えてコース上での激しいテストを復活させるべきだという意見もある。しかし、フランツ・トストはそうした考えに断固反対している。
「テストが必要だと言うなら、それは古い考え方だ。テストはまったく必要ない。テストはこれまでで最も無意味なことだ」
「エンジニアが遊ぶための道具に過ぎない。すべてが無意味だ。レースで稼ぐのだ。レースを多くこなせばこなすほど、F1は稼げる」
実際、フランツ・トストはF1のスケジュールは現在の24レースシーズンを越えて拡大できると考えている。「1年は52週ある」と彼は指摘する。
「隔週なら理にかなっている。26レースもあり得る」
「そして、私は引退したから今それを言っているわけではない。以前からずっとそう言ってきた。私はいつも元同僚たちと白熱した議論を交わしたものだ。彼らは『それは多すぎる。18から20レースが最大だ』と言った」
「私はいつも彼らに『君たちは何者だ?レースチームなのか、それともホリデーチームなのか?』と尋ねた」
カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / ビザ・キャッシュアップRB