アルファタウリF1のスポンサー重視の改名は「サッカー界なら暴動」
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だが、レッドブルは、以前はアルファタウリとして知られていたF1チームの「馬鹿げた」新しい名前からすでに恩恵を受けている。否定的な意見は多いが、多くの媒体の見出しを飾っている。
これは、尊敬されるF1ジャーナリストだけでなく、2009年F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンも同じ見解だ。バトンはイギリスの放送局スカイで非常勤解説者を務めているため、今シーズンはずっと『Visa Cash App RB(ビザ・キャッシュ・アプリRB)』というフレーズを口にしなければならない。
「新しい名前は?」とバトンは先週末のデイトナでのレース中、AP通信にこう語った。
「Visa Cash Appの後に何が来るの?」
すでにF1のヘッドラインライターたちは、ビザ・キャッシュアップRBをどのように呼ぼうかと頭を悩ませており、チーム関係者はすでに非公式の頭文字である『V-CARB』を使っていると言われている。
今年、テレビでレッドブルのセカンドチームをどう呼ぶかと聞かれたバトンは「言われたとおりの名前だ」と微笑んだ。
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Auto Motor und Sportのトップ記者であるミハエル・シュミットは、アルファタウリだけでなく、アルファロメオが去った後のザウバーの新名称も「馬鹿げている」と考えている。
実際、スイスを拠点とするザウバーはFIA(国際自動車連盟)のエントリーリストに『ステークF1チーム・キック・ザウバー(Stake F1 Team Kick Sauber』として載っている。
シュミットは「こうやってF1は笑いものになるんだ」と苦言を呈した。
「リザルトリストの早口言葉を想像してみてほしい。テレビの解説でもそうだ。誰も覚えていられない」と主張した。
「私個人としては、チームをそのような名前で呼ぶつもりはない。私にとってはザウバーとトロロッソのままだ。それが彼らの原点だからね」
「FIAとF1マネジメントが、絶え間なく名前を変えるという悪い新習慣に付き合っているのは哀れなことだ。伝統はどんなスポーツでも重要なマーケティング要素だ」
「もしレアル・マドリードがエミレーツ・マドリードになったり、バイエルン・ミュンヘンがカタール航空ミュンヘンになったりしたら、ファンは暴動を起こすだろう。それは当然だ。彼らのアイデンティティの一部が失われるのだからね」
バトンに関しては、ザウバーとレッドブルのマーケティングチームが少なくとも賢いことは認めている。
「人々はそれについて話しているよね?それはいいことだ。だから、それはいいことだ。人々にそれについて話させるのに明らかに効果がある」とバトンは語った。
カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / ビザ・キャッシュアップRB