アルファタウリF1、「レッドブルの設計に近づく」ために合法性の懸念に対処
アルファタウリF1チームが来季レッドブルRB19を走らせるかもしれないという噂が流れる中、チームのピーター・バイエルCEOは、ミッドフィールドでトップの座を狙うレッドブルから「可能な限り」力を借りると語った。

昨年の新しいグラウンドエフェクト空力マシンでの苦戦の後、アルファタウリは今シーズンの改善を期待していたが、むしろ後退してしまった。

チーム代表を退くフランツ・トストは今年初め、エンジニアたちから「良い進歩」をしていると言われていたが、「重要なのはラップタイムだけ」であり、その兆候は見られないため、もはや信用していないと語っていた。

13レースでわずか3ポイントしか獲得していないチームを批判しているのはトストだけでなく、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも同様で、彼は「独自のデザインは間違った方向」であり、将来的にはアルファタウリのマシンはレッドブルのマシンに近づくだろうと語っている。

「レギュレーションが許す限りレッドブル・レーシングに従うという方向性は明確だ」とマルコは付け加えた。

アルファタウリの新CEOであるバイエルは、そう繰り返した。

「将来的には、レギュレーションで許可されているものはすべてレッドブル・レーシングから得るつもりだ。もちろん、クルマのデザインの面でもレッドブルに近づくつもりだ」とバイエルはSky Sportsに語った。

マルコの以前のコメントに関して、ル・マン優勝者のリチャード・ブラッドレーは、レッドブルがレギュレーションの「抜け穴」を見つけようとする可能性があることを示唆しており、「文字通りチームを所有し、資金を提供しているという理由だけで、アルファタウリにRB19を譲渡しても逃れることができる」としている。 」

バイエルは、アルファタウリはレッドブルの若いドライバーのためのトレーニング場ではあるが、「我々は今日のように最後尾ではなく、フロントミッドフィールドでそれを行いたいと思っている」とMotorsport-Totalに語った。

「もちろんイタリアが本社として残る」

「生産、人材育成、財政など、現在イタリアで起こっていることはすべてイタリアに残るだろう」

しかし、レッドブルの本拠地であるイギリスでの活動は拡大する。

「我々はすでにビスターに小さな拠点を構えている。そして、現在の計画では、実際には、空気力学設計チームをミルトンキーンズに移動させ、単純にそこにドッキングすることになっている」とバイエルは付け加えた。

しかし、レッドブルとアルファタウリは2チーム間で「違法」なものを共有することはないとバイエルは明言している。

「それは間にチャイニーズウォールを築くことだこと」とバイエルは言った。

「たとえば、ハースとフェラーリを見てほしい」

「ローラン(・メキーズ)と私はその経験をテーブルに持ち込んでいると思う。『みなさん、我々は絶対に違法なことをしたくないが、特定のことが行われる可能性があることも知っている。なぜなら、それが左右で起こっているのを見ているからだ』とね」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / レッドブル・レーシング