アービッド・リンドブラッド 読字障害とセリアック病を乗り越えF1デビューで8位

このパフォーマンスはAuto Motor und Sportの評価でも高く評価され、レース優勝者ジョージ・ラッセルと並ぶ評価が与えられた。若きルーキーのデビュー戦は、F1関係者の間でも大きな注目を集めている。
18歳ルーキーがF1デビューでポイント
リンドブラッドはアルバートパークで8位でフィニッシュし、F1史上3番目に若いポイント獲得者となった。これより若い年齢でポイントを獲得したのは、17歳でレッドブルのジュニアチームで結果を残したマックス・フェルスタッペンなど限られたドライバーだけである。
「テレビで見ていたドライバーと戦えた」
「彼らとレースができて本当にワクワクした」とリンドブラッドは語った。
「僕はテレビでルイス・ハミルトンを見て育った。彼は僕がこのスポーツを好きになった大きな理由のひとつだ」
「信じられない瞬間もあって、自分の頬をつねりたくなることもあった」
一方、そのハミルトンは若きドライバーに助言を送っている。
「彼はこの瞬間を楽しむべきだ」とハミルトンは語った。
「ここではいきなり深い世界に放り込まれる。慣れるまでには時間がかかる。悪い日もあるだろうが、あまり気にしすぎないことだ」
セリアック病で成長が止まった過去
リンドブラッドがF1までたどり着いた経歴は異色だ。13歳のとき、グルテンを摂取すると小腸に炎症を引き起こす慢性自己免疫疾患「セリアック病」と診断された。
この影響で回復のために約2年間、成長が止まる時期があったという。現在の身長は1.73メートルだが、シングルシーターでは不利になるサイズではない。
「すべての出来事には理由があるんだと思う」とリンドブラッドは笑顔を見せた。
ディスレクシアを抱えながら歩んだキャリア
リンドブラッドはディスレクシア(読字障害)も抱えている。そのため学生時代は読解量の多い科目ではなく、数学と化学をAレベルの科目として選択した。
ロンドン西部で生まれたリンドブラッドのヘルメットの後ろには3つの国旗が描かれている。父ステファンはスウェーデン出身で熱心なモトクロスファンであり、3歳のときに息子をモータースポーツへ導いた。母アニタはインド系のルーツを持つ。

レッドブル育成入りは13歳
リンドブラッドは13歳のとき、ヘルムート・マルコの目に留まりレッドブル育成プログラムに加入した。この年はちょうどセリアック病と診断された年でもあった。
さらに7歳のころから、現在フォーミュラE王者となっているオリバー・ローランドの指導を受けていた。ローランドはメルボルンのレーシングブルズのガレージにも姿を見せていたという。
「彼がいなければ、僕は今ここにいません」とリンドブラッドは語った。
その後のジュニアキャリアは驚異的だった。
■2023年
イタリアF4、ヨーロッパF4、UAE F4を制覇
マカオのレースでも勝利
■2024年
F3史上最年少優勝
■2025年
F2史上最年少優勝
こうした実績を経て、18歳のリンドブラッドは2026年F1シーズンでグランプリデビューを果たした。開幕戦での8位入賞は、そのキャリアの次の章の始まりを強く印象づける結果となった。
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