アルファタウリF1技術代表、角田裕毅を擁護 「新人に浮き沈みはつきもの」
アルファタウリF1の技術代表であるジョディ・エギントンは、若手ドライバーでF1に入るのがますます複雑で困難になっていることを考えれば、ルーキーの角田裕毅の奮闘は“思いがけず”起こったわけではないと語る。

FIA-F2をランキング3位で終えて、今年アルファタウリ・ホンダからF1にステップアップした角田裕毅だが、シーズン前半戦のパフォーマンスは浮き沈みがあった。

開幕戦F1バーレーンGPでは9位入賞を果たした角田裕毅だったが、イモラでの第2戦F1エミリア・ロマーニャGPでは予選でクラッシュし、決勝でもポイント圏内走行時にスピンを喫した。アゼルバイジャンとフランスでも土曜日にクラッシュを喫している。

角田裕毅は、序盤のクラッシュの後で「落ち着く」必要があることを認め、夏休み前の最後の4レースのうち3レースでポイントを獲得した。これにはF1ハンガリーGPでの6位というこれまでのベストフィニッシュも含まれる。

アルファタウリF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、角田裕毅が最初のシーズンを通して“日々”進歩しており、困難な瞬間に遭遇することは珍しいことではないと感じていると語る。

「F1でキャリアが長くない初めてのドライバーには浮き沈みはつきものだ」とジョディ・エギントンは語った。

「以前のチームでの私の期間のなかで、若いドライバーとシーズンをスタートする際に活気と不運が混ざり合っていたことを思い出すことができる。そして、5レースに出場して、頭をかいて『あそこで何が起こったんだ?』となり、それが分かる」

「それは私にとって珍しいことではない。苛立たしくても、やりがいがあることだ。だが、それは思いがけないことではない」

「彼は開幕戦で良いレースをしたという事実に焦点が当てられていると思う。マシンには競争力があり、期待は高まるが、同時にまだ学習プロセスにある」

「焦点を合わせていて、前方を走っているときにそれが突然起こる、疑問符と質問はもう少し強烈に見えるが、私にとっては、それは異常なことでもなんでもない」

角田裕毅は、2018年にF4でレースをした後、レッドブルのジュニアチームと契約し、F3とF2を1シーズンずつ経験しただけで、F1へとステップアップを果たした。

ジョディ・エギントンは、F1へのそのような急速な進歩は前代未聞のことではないが、現代のF1の複雑さは、角田裕毅の適応をより困難にしたと考えている。

「もちろん、(フェリペ)マッサ、(キミ)ライコネンのような他の人々がそれをしているのので、彼が初めてではない」とジョディ・エギントンは語った。

「もちろん、今違うのは、F1の複雑さだ。ドライバーの作業負荷の観点から、他のインスタンスとの類似点を描くことは困難だ」

「ピックアップしならないこと、学ばなければならないことの激しさ、エンジニアリングと自動車開発の側面からのF1の急速な開発のペースによって、それはより挑戦的になっている」

「少しラフなFP1を過ごしても、FP2でそれを挽回することができたのはそれほど昔のことではなかった。今、トラックタイムを逃した場合、そこに戻るのに苦労している」

「若いドライバーがマシンに乗っている場合、トラックタイムの方が価値があるので、さらに難しくなる。たくさんのことが起こっているが、裕毅は学習曲線上にあり、急なカーブで、彼はそれをやっている。素晴らしい仕事だ」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / ホンダF1 / 角田裕毅