F1:ダニエル・リカルド オーストラリアでダートバイク事故で病院搬送
8度のグランプリ優勝経験を持つダニエル・リカルドが今週、オーストラリアでダートバイクの事故に遭い病院に搬送された。幸いにも軽傷で済んだようだ。

リカルドは木曜日、クイーンズランド州北部でダートバイクを走らせていた際に転倒した。複数の報道によれば鎖骨を負傷したとみられている。

リカルドはデインツリーを走行中に事故に遭い、詳細な状況は明らかになっていないものの、クイーンズランド州モスマン病院に搬送され治療を受けたと理解されている。この病院はケアンズ&ヒンターランド病院・保健サービスの一部として地域の救急医療を担っている。

現時点で詳細は乏しいが、治療中のリカルドは上機嫌だったと伝えられている。

リカルドは現在オーストラリアに滞在しており、月曜日にはゴールドコーストで行われた不動産カンファレンスに登壇した。Ray White社の「Connectカンファレンス」に出演したリカルドは、著名スポーツキャスターのメル・マクラフリンからF1引退後の生活について質問を受けた。

「まあ、顔を剃ってないんだ」と“ハニーバジャー”は冗談を飛ばした。「この髭が今の僕の安心感なんだ」

「今年は自己探求の一年だった。ずっとクレイジーな高速人生を送ってきたけど、今年は少し静かな時間を過ごしてきた」

「多くの時間があったし、ハイキングもしてきた。数週間前にはアラスカにいて、グリズリーに襲われなかったのはラッキーだった」

「僕がレースドライバーであること以外の自分を見つけようとしている」

「小さなことをより大事に思うようになったし、家族や友人の重要性を理解するようになった」

「僕は常に駆り立てられてきたし、それが時に自己中心的になることにつながる。だから今はもっと利他的になろうと努力していて、より良い聞き手になろうとしているんだ」

ダニエル・リカルド

このゴールドコーストでのイベントは、昨年のシンガポールGPでF1から退いた後、リカルドが本格的に公の場に姿を見せた最初の機会となった。レッドブルはチームの変化を求め、レーシングブルズにリアム・ローソンを起用した。

その後、リカルドは公の場から距離を置いていた。オーストラリアGP週末には、自身のモータースポーツ系ファッションブランド「Echanté」のポップアップストアのためメルボルンに姿を見せたほか、最近はヨーロッパでオスカー・ピアストリやジョージ・ラッセルとパデルを楽しむ姿や、米国で過ごす様子も目撃されている。

リカルドは長らくキャデラックの創設ドライバー候補と噂されてきた。米国での人気とレース勝利の実績から有力候補と見なされていたが、ファンの撮影した映像で本人が「もうF1は終わりだ」と語ったこと、さらにキャデラック代表のグレアム・ロードンも事実上否定したことで、その可能性は消滅した。

「誰かを説得する必要があるなら、それは間違った相手だ」とロードンは説明した。

「F1ドライバーをクルマに乗せるのに説得は必要ない。問題はない。誰もが自分の判断を下せばいい」

リカルドのF1からの退場は比較的早かった。レッドブルのセカンドドライバー、セルジオ・ペレスが2024年に不振に陥った際、後任候補として選ばれなかったのが決定打となった。

こうして、2011年に始まったF1キャリアは幕を閉じ、通算8勝を挙げた彼の歩みは終わりを迎えた。

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カテゴリー: F1 / ダニエル・リカルド